トルーパー・マークV

 ケーエスシーは少数ながらモデルガンも販売している。そのいずれも完成度が高く評価されている。が、悲しいかな現状では売れ筋で無い為ニューモデルの期待すら持てない。

 実銃のトルーパーはコルト社の.357magリボルバーとして有名なモデル。コルトにはパイソンという看板娘がいるが、トルーパーの質実剛健(?)な感じを好む人も多いだろう。
 個人的なイメージではトルーパーというとマーク3を想像するが、ケーエスシー製のモデルは80年代に登場しやマークV。トルーパーベースのカスタムといった印象だ。

 この辺りのコルトリボルバーは、妙なアガキというか手を替え、見た目を替え、様々なモデルが誕生している。トルーパーマークV、ピースキーパー、キングコブラ…いずれもメジャーになりきれず終わった感の強いラインナップだ。現在、ヨーロッパ製オートマチックに踏み荒らされたアメリカ市場という印象があるが(あくまで印象)コルト社が当時躍起になっていた事を伺わせる。

KSC製トルーパー6インチモデル
 ピカピカにニッケル・フィニッシュされた外観は好みの分かれる所だろう。指紋が付いたら拭いておかないと、後で拭うのが大変だ。この仕上げはおよそトルーパーらしくない感じがする。グリップの形状からして飾り気満々であり、らしくないと思うのは私だけか?
 ただ外観は良く出来ており、トータルカウンターボアードなんかも再現されていたりと、写真と見比べる限りでは実銃にソックリだ。

 分解してみてみると、このモデルガンはスチール製らしいインナーフレームが入っている。各部のシャキッとした操作感はインナーの剛性が高い為なのかも知れない。最近のモデルではインナーが入っていないからリアル、とか言うものも在るが、その前に銃自体の完成度を上げてくれ、と言いたい。誰もバリがついた完成品なんか欲しくない。

シリンダーが映り込むニッケルフィニッシュ
 よくよく考えて見ると、マークVはマーク3では無かったベンチレーテッド・リブ銃身に変更されている。コルト+ベンチレーテッドといえば、パイソン.357。そのイメージを踏襲しようとしたのかもしれない。
 モデルガンのベンチレーテッド・リブにはヘニャッとしたカドのたっていないモデルも見受けられるが(MGCオートマグはソコが一番萎えたナァ、古いから仕方無いが)、トルーパーはエッジの立った造形で格好いい。

 このモデルは発火させていない。私は発火させるのが好きなので、未発火で所有しているのは珍しいナァ、と自分で思う。兎に角汚れやすいモデルなので、発火は躊躇われるのだ。どのみちリボルバーは発火させてもあまり面白くないという理由もあるが…リボルバーは音がうるさいので、撃つ場所も無い(笑)

 マーク3からマークVへと移行しているが、じゃあ4はどこに行った?と思っていた。その後月刊GUNには「GMで採用した為かな…?」とあり、ああそうか!といった感じ。確証は無いが、信憑性はあるハナシだ。

 

刻印、しかし汚いな…
刻印はいずれもキレイです
 太い銃身に小さい銃口がいかにも.357Magらしい佇まいかな、と思う。

 メッキモデルだけに表面処理が気になるが、パーティングラインは無い。トリガーガード裏もツールマーク加工(KSCはコレが好きだな)されており、不満点は無い。多少のヒケはあるが、従来のプラ製モデルガンと比較すれば完全に許容範囲。この技術でパイソン、S&W M29等を販売したら非常に価値あるトイガンになると思うのだが…。
 グリップはアルタモント製でシンプルなデザインだが持ちやすいものだ。私は手が小さいのでフィンガーチャンネル付き等のグリップは好きでは無い。その点このグリップは心地良い握り心地だ。アルタモントの、特にオート用グリップパネルは大概グリップが太くなり、全く好みではないのだが、これはなかなか良いものだと思う。

クラウンの感じも良い、太いバレルで迫力がある
 プレミアム等に関心を持たないのであれば、これ以上のモデルガンはなかなか無いと思う。兎に角観て、触って楽しむには良いものだ。このシリーズはキングコブラ、トルーパーV、ピースキーパーと三種類あるが、いずれを購入しても中身は同じ。ヘビーデューティなピースキーパー、ゴージャスなトルーパー、その中間のキングコブラといった感じかな。
 最近ショップで余り見かけないが、もし出会ったら一度手に取ってみるのも悪くないモデルだと思う。
アルタモント製グリップにしては持ちやすい
KSC トルーパーマークV データ

作動方式=7ミリキャップ火薬
 装弾数=6発
 全 長=288ミリ
 重 量=615グラム(カートリッジ含む)