南魚沼市議会議員 佐藤 剛
地盤沈下問題・・・・調査結果は(7/5 南魚沼市地盤沈下低減対策検討調査報告会)
まず結論からは

(経過)
市内六日町地域では、昭和48年に地盤沈下現象を確認して以来、地盤沈下が問題になっています。
平成18年豪雪時には
6.3cmの最大沈下量を記録。

今までも地盤沈下機構解明調査、地下水採取規制、道路消雪パイプの集中管理システムの導入など行ってきた。しかし、道路消雪パイプの集中管理システムは沈下量と沈下速度の低減は認められるが、残念ながら地盤沈下はおさまっていない。

(調査からの結論・目標)
地盤沈下が地域に及ぼす影響は大きいことから、今後の地盤沈下低減目標を平年並みの降雪年において
「最大沈下量を2cm以内にすること」  とすると
現状より
40%の揚水量削減が必要となる。


(調査からの提言)
削減量が40%は大きいことから、2段階で目標達成を目指す。
ステップ1「節水」
 下の資料からも事業所、公共施設の消雪井戸は手動運転を主体とする一般家庭に比べ、稼働時間が多いことから、一般家庭のレベルまで稼働時間を引き下げる。(原則 営業時手動運転など)
公共道路の消雪井戸については、降雪感知器に比べ稼働時間を35%削減。(具体的には新型検知器、インバータ装置など)
この節水により現状より24%揚水量削減を目指す。
ステップ2「消雪パイプの削減」
各利用者別の消雪パイプを20〜24%削減。
代替として「流雪溝の活用」「機械除排雪の実施」「無散水融雪施設の導入」など。
これらにより、全体として40%の揚水量削減を目指す。


重要なこと・注意すべきこと

@地下水汲み上げをやめれば、地盤沈下は止まるが雪国の現状からは、完全に地下水汲み上げをやめるわけにはいかない
Aかと言って、地盤沈下低減は進める必要がある。となれば、代替え技術の研究と併せて住民がどこまで我慢でき、揚水量削減に理解と協力ができるか・・・合意形成が必要と思う。

B下図にあるように、現在第1・2帯水層からの汲み上げが殆どだが、安易にでは第3帯水層から取ればいい・・・という訳にはいかないようだ。沈下のメカニズムは、砂の層から水を汲み上げても、近くに粘土層があれば水を多く含む粘土層からも圧力の関係で水が抜かれ空になる(つぶれる)ので沈下する。これが大きい。 したがって、「層」を変えても粘土層があれば、水が引き抜かれて沈下するらしい。
・・・・・困ったことに、粘土層は水分を通しづらいため、元に戻らない
 六日町地区の地盤沈下のデータ (7/5 南魚沼市地盤沈下低減対策検討調査報告会 資料より)
@年間降雪量(平成18年豪雪は21m68cm)・・・最大沈下量2cmに対応する年間降雪量は7m降雪7mの揚水量は242万立方メートル/年。現況の揚水量は平年並みの降雪時で約401万立方メートル/年したがって、目標達成に40%揚水量削減が必要。
A集中管理と沈下量・・・下表右から2番目の16.9〜17.9の沈下は37mm、その右は17.9〜18.9は63mm(日本1の沈下)だが、黒線(集中管理)以降沈下は少なくなっている。(集中管理の効果はあった)
B利用者別稼働時間・・・一般家庭は手動運転の効果で、国県道、市道、公共施設等の非集中管理1/4の稼働時間
C井戸本数と利用者別揚水量・・・(黒の部分は道路集中管理)一般家庭の井戸本数は75%だが揚水量は19%。逆に集中管理(道路)公共施設、事務所は井戸本数は少なく揚水量は多い。
したがって、B資料も併せて公共施設、事業所等の手動運転で揚水量削減が望まれる。
D帯水層別揚水量・・・現在第1第2帯水層からの揚水が殆ど。今後第3帯水層から汲み上げればいいようなもんだが、第3帯水層から汲み上げると上下の粘土層の水も吸い取られ、同じく地盤沈下は起こる。
したがって、どこで汲み上げても変わらない
むしろ新たな層のほうが沈下が激しいようだ。
E無散水融雪工法のコス・・・消雪パイプの代替としての1つ無散水融雪工法のコスト比較