
毛髪は皮膚の一部分が角質化したものでケラチンと呼ばれるタンパク質で出来ています。人間のもっとも大切な脳を守るための頑丈な器(頭蓋骨)の外をやさしく包む保護材として毛髪は存在し、次のような重要な役割を果たしています。 ・ 直射日光・紫外線から頭皮を守る日よけ(遮光材)として頭部の日焼け・温度上昇を抑えます。 ・ 外気温の影響を緩和する上着(断熱材)として頭部を保温します。 ・ 頭部が外部物質と接触するときのクッション(緩衝材)として頭部を保護します。 |
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![]() 毛髪は次の3層の構造からできています。 毛表皮 (キューティクル) 毛髪の表面を包むウロコ状の表皮で毛髪内部を保護しています。見た目の艶や触れた感触に影響する部分です。 毛皮質 (コルテックス) 毛髪の主要な組織であり、のり巻のご飯に相当する部分です。髪の色、太さや弾力、癖毛・ちじれ毛などさまざまな髪の性質に影響を与えます。 髄質(メデュラ) 毛髪の中心部分で、のり巻の具(カッパ巻きではキュウリ)に相当します。この部分の役割はよく解っていないようです。 |
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![]() 毛幹(もうかん) 毛髪が皮膚から外部に出ている部分で髪の毛と呼ばれる部分です。 皮脂腺(ひしせん) 皮脂分泌をする表皮の器官で皮脂が毛包に流れ出して、毛穴から分泌されます。 毛根(もうこん) 毛髪の、皮膚より下に埋もれた部分で毛髪ができて、成長する部分です。 毛包(もうほう) 表皮が真皮に向かって下方に伸びて出来たくぼみで毛を包んでいる部分です。 立毛筋(りつもうきん) 起毛筋とも呼びます。毛包のすぐ下にあって、皮膚表面の温度が下がると収縮して皮膚表面積を小さくして体温低下を防ぎます。(鳥肌になった状態) 毛球(もうきゅう) 毛根の先の電球状に膨らんでいる部分で毛母細胞や毛乳頭があります。 毛母細胞(もうぼさいぼう) 毛乳頭に接した部分にある細胞で、酸素や栄養素を受けて細胞分裂を繰り返し成長して毛髪を生成します。 毛乳頭(もうにゅうとう) 毛球の下部中央の凹状部分で毛の発生と成長や栄養補給をつかさどっていて毛細血管と接しています。 毛細血管(もうさいけっかん) 毛髪の成長に必要な栄養や酸素を毛乳頭に供給します。 |
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毛髪の発生から脱毛までの一生には一定の周期がありこれを毛周期といいます。毛周期は成長期、退行期、休止期の3周期に分けられます。 成長期(2〜7年) 成長期とは、毛髪が発生してから活発に伸びていく期間です。成長期には毛球部の下部にある毛母細胞が活発に細胞分裂を続け大きく成長し、毛髪を作り続けてどんどん上に押し上げることにより毛髪の伸びが絶えずに継続します。成長期の毛乳頭には毛母細胞を養う毛細血管があります。この毛細血管は活発な毛の成長のために必要な栄養分を供給します。 退行期(2〜3週間) 退行期とは毛髪の活発な成長が衰え、毛髪が抜け替わる準備に入る期間です。退行期になると、盛んだった毛母細胞の細胞分裂が衰え、毛球部の下端は萎縮し、毛乳頭は毛球部から浮き上がり、毛包下部の組織も萎縮し短くなります。ただし、毛母細胞は退行期でも毛球部の下端に残っています。 休止期(2〜3ヶ月) 休止期とは毛髪の成長が完全に止まっている期間です。休止期になると毛髪の成長は止まり、毛包の下部が消失して毛根部が真皮中層に浮き上がります。この時期には毛髪はいつでも容易に抜ける状態にあり、抜けた毛根部の形状はマッチ棒状をしています。 休止期の後、新しい成長期に入ると再び毛包下部が成長して深部に向かって伸び、新しい毛髪を作る準備ができます。新しい毛が成長し始めると、一時的に1つの毛包に、古い毛と新しい毛が2本共存する時期もあるが、新しい毛の成長に伴って古い毛は押し出されて脱毛します。 一般的な人の毛髪では、成長期にあるものが85〜90%、退行期が約1%、休止期が10〜15%といわれています。 ![]() |
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| 個人差やさまざまな条件によってばらつきがありますが平均的な数値を示します。
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| 参考資料 Growth & Loss of hair Richard L. De ViIIez, MD Associate Professor Division of Dermatology University of Texas Health Science Center San Antonio, Texas http://npntserver.mcg.edu/html/alopecia/documents/HairGrowthLoss/Growth&LossOfHair.html#HairGL-3-2 Oxford Hair Foundation http://www.oxfordhair.org/ L'OREAL Hair Science http://www.hair-science.com/ |
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