トレチノインの吸収改善効果

局所用ミノキシジル水溶液の皮膚からの吸収に対するトレチノインの影響

19人の健康な男性ボランティアによって、ミノキシジルの皮膚からの吸収に対する合成レチノイド(トレチノイン)の影響を調査する3通りの無作為化された複合研究が行われました。局所用2%ミノキシジル1mlを1日2度の塗布を、単独で、または0.05%のトレチノインクリームを1日1度塗布と共に、あるいは吸収を良くするクリームを1日1度塗布と共に、の3通りで行いました。
ミノキシジルがトレチノインクリームと同時に投与された場合、吸収を良くするクリームとの同時投与で観察された吸収の1.3倍増加と比較して、ミノキシジルの吸収はほぼ3倍増加しました。角皮層機能の変化に敏感である表皮経由の水分喪失の測定値も、トレチノインにより著しく増加しました。治療による角皮層の厚さの変化は、皮膚生体組織検査分析では観察されませんでした。研究結果によると、トレチノインが角皮層浸透性を増加させることにより表皮経由のミノキシジルの吸収が増大することを示します。


参考資料
Ferry JJ, Forbes KK, VanderLugt JT, Szpunar GJ
Clinical Pharmacokinetics Unit, Upjohn Company, Kalamazoo, MI 49001.
Clin Pharmacol Ther 1990 Apr;47(4):439-446