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越後百山 駒ケ岳(1487m)
登頂年月日 2003/06/27 天候 小雨・曇り 同行者 単独行 マイカー利用
長野自宅(3.10)===大神堂コース登山口(5.30)−−−駒清水(5.55)−−−水場(6.30)−−−駒ケ岳(7.25-35)−−−駒清水(8.55)−−−登山口(9.15)

駒ケ岳山頂

梅雨の中休みとなりそうな気配に期待して出かけてみた。

糸魚川市大神堂登山口から駒ケ岳へ登り、鬼ケ面山〜鋸岳〜雨飾温泉へ下山するコースを予定していた。自転車を雨飾山温泉へデポして、林道をチャリンコで大神堂まで標高差約600メートルを下ってくるというプランだった。

ところが大神堂は小雨模様、回復しそうにない空模様を眺めて、いっぺんにやる気をなくしてしまった。
駒ケ岳だけピストンすることに、いとも簡単に予定を変更。

「大神堂入口」バス停に駒ケ岳登山口の道標があったが、さらに2キロほど雨飾温泉方向へ走ると、林道駒ケ岳線への分岐があり、ここにも駒ケ岳登山口の道標がある。一部ダートの狭い駒ケ岳林道を進むと「駒ケ岳へ」という道標があって、そのすぐ先に簡易トイレや休憩小屋がある。付近に数台の駐車スペースもある。

空模様を気にしながら、雨衣を着てスタート。
最初こそ普通の登山道並の歩き良い道で、登山者にかなり踏まれている様子もうかがえるたがか、勾配は次第に厳しくなってくる。
豪雪地帯らしく、樹木はすべて地を這うようにして立ちあがっている。
30分ほどで駒清水。引水パイプから糸のような細い水流が落ちている。冷たくてけっこううまい。

木やロープにつかまったりして、さらに30分余で小沢の水場がある。
水場を過ぎてすぐに、そそり立つ大岩壁の基部に出る。見上げると迫ってくるような威圧感がある。基部を右に巻いて斜高して行くと、岩壁がひさし状に張り出した下を通過する。戸隠の百軒長屋を思い出す。何十人でも雨宿りできる巨大なひさしである。
ひさしからは勾配は一層厳しくなってくる。ハシゴやロープの助けを借りて攀じ登って行く。

おおむね樹林のコースで展望はきかないが、何ヶ所かは展望の良さそうなところもある。しかし今日は雲に閉ざされて展望の楽しみはない。
大岩壁の裏側へ回りこむようにしてから、ひと登りすると山頂がもう近いという雰囲気を感じるが、それからまだまだかなりあった。
コース中に花はほとんど見ない。コイワカガミやコメツヅシの白い花に気がつく程度。

西海コースに合流すると、数十歩で駒ケ岳山頂に到着。登山口からの標高差は約1050メートル、急登につぐ急登で全身汗びっしょりになっていた。
狭い山頂には、石祠、三角点標石、山頂標柱が一塊になって寄り添っている。三角点は頭部が欠け落ちて等級は不明。目の前には雨飾山とおぼしき山体の一部が見える。雲の隙間から残雪の火打・焼山を望むことができた。天気が良いとどのような展望があるのだろうか。

同じ道を引き返したが、濡れた木の根が滑るために、ふだんどおりのスピードでは歩けない。慎重に足を運んで、登りと大差ない時間がかかってしまった。


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