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越後百山 菱ケ岳=ひしがたけ(1129m)
登頂年月日 
1995..06.14
天候 薄曇り 単独 マイカー 一等三角点

駐車場所(10.05)−−−リフト降り場(10.20)−−−上のリフト降り場(10.50)−−−登山道探し20分−−−ゴンドラ山頂駅(11.20)−−−菱ケ岳(11.50-11.55)−−−ゴンドラ山頂駅(12.10)−−−駐車場所(12.55)

三角点標石はビニールで覆われていた
上信自動車道高田ICを出て、405号線を安塚町方面へ東進、雪だるま温泉・キューピットバレイスキー場の案内に従って右折、403号線を南に向かって走る。

菱ケ岳は一等三角点でそれなりに知られた山、きっと目立つ登山道案内があるにちがいないと考えていた。
右手に雪だるま温泉、左にキューピットパレイスキー場のゲレンデが見えてくる。登山道案内がないかと目を配りながら道なりに車を進める。やがて道は蛇行しながら高度を上げて行く。それらしい道標が見当たらないまま通行止めのゲートに遮られてしまった。左から車道が上がってきて三叉路となっている地点だ。

実はここで左から上がってきている道に入ってしばらく行けば、そこに登山口があることが後で地図を調べてわかった。

これ以上車が進めなければ仕方がない、ここから歩くことにする。舗装された道を15分ほど、また封鎖のゲートがある。その先は長野県側飯山市へ抜けているはずだ。
ゲートの手前で左手に向かう車道ほどの広い道がある。これを200mほどたどるとスキーリフトの降り場に出た。そのまま車道のような道を少し進むと車道は途切れてしまったが、右手のゲレンデ斜面を登って行けそうだ。始めは歩きよかったが、やがて潅木を伐採したしたあとの切り株、それに放置されて足にからみつく潅木、何とも歩きにくくなってきた。標高差にすると200メートル強、不快な登りを終るともう一本のスキーリフトの降り場だった。ゲレンデ整備に使うらしい道が下の方からここまで通じていた。
20分ほど登山道探しをしてみたがわからない。ゲレンデ整備用の道を下方へ向けて下ってみた。下るというのは抵抗感が大きいものだ。広々としたゲレンデが広がり、道標杭のようなものが見える。近づくと『登山道』という道標、きっとゲレンデ整備のブルドーザーの通り道だろう。広々としたブル道の斜面を登って行くとゴンドラの山頂駅があり、広場の奥に『菱ケ岳登山道』の道標、果たして山頂まで行けるかと案じたが、これでどうやら大丈夫、やれやれという気分になれた。

登山道に入ると木道となり、残雪の流れにミズバショウの群落が広がっている。ミズバショウの花としては小ぶりで、その姿はいかにも清楚可憐、これぞミスバョウという風情が漂っていた。ミズバショウに見とれて木道をたどるうちに、またゴンドラ駅へ出てしまった。ミズバショウ見物の周回コースになっていたらしい。途中にあった『登山道』の道標を見落としていたのだ。

登山道の道標からは残雪となる。下ってきた3人連れがアイゼンをぶら下げている。尋ねるとアイゼンがなくても大丈夫しらい。
残雪の詰まった沢をしばらく遡上してから、右手潅木の山腹に取りつく。良く踏まれた道で、両側にはイワカガミの自生が賑やかに咲き揃っている。最後に傾斜の緩んだ残雪となる。ロープウエイ駅から標高差で100数十メートル、山頂まではわけなかった。
タニウツギ、ウラジロヨウラク、イワハゼの花が迎えてくれた山頂には、小屋に納められ神社、そして一等三角点。測量作業中なのか、測量三脚が立てられ、標石はビニールで覆われて『絶対に触らないように』と注意書きがあった。

どんよりとして展望はない。一等三角点を確認できたことに満足して山頂を後にした。
登ってきたルートを忠実にたどったが、登り2時間近くかかったところを、下山は1時間で下ってしまった。正しい登山道をたどればもっと短時間で往復出来ただろう。


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