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越後百山 明星山=みょうじさん(1189m)
登頂年月日 
2005.06.13
天候 曇り 単独 マイカー 三等三角点

長野自宅(3.00)===小滝公民館(5.20)−−−岡集落林道入口(5.30)−−−登山口(6.25頃)−−−Uターン(7.00)−−−登山口(7.20)−−−甘露水(7.25)−−−菱ケ岳(8.30)−−−登山口(9.25)−−−小滝公民館(10.15)


▼≪敗退≫・・・2005.05.21

ヒスイ峡から山頂を目指したが、岩壁基部に急傾斜の雪渓があって、アイゼン・ピッケル無しでは危険すぎてトラバースは無理。さらにその先にも同様の雪渓がありそうだったため、結局登山口から40分ほど登ったところで諦めて引き返した。
ヒスイ峡から見上げる岩壁は圧倒的な迫力がある。明星山はハイキングの山としてではなく、ロッククライミングの山として名高い。
山というより巨大な岩の塊と言った方が適当に思われる。



▼≪再挑戦≫・・・2005.06.13

再挑戦は一般的な岡集落からのコースを選んだ。
R148号線を北へ向かい、『ヒスイ峡・高浪の池』の道標のある大正橋南詰を左折、700メートル進むと目立たないが明星山の看板が右折を指示している。右折して上り坂を50メートル、左手に下って行く道が駐車場となる小滝公民館。かなりの台数が駐車可能。
ヒスイ峡から登る場合は、700メートル地点を右折せずに直進して行く。

駐車場から勾配の強い舗装道を上って行く。10分ほどで岡集落の林道入口となり、明星山への道標がある。林道入口は鎖で封鎖されている。
舗装された長い林道歩きが始まる。20分ほどでダートに変る。かなり勾配のある林道で、早足に汗が流れる。案内書には林道1時間20分となっている。杉林は最初だけで、そのあと林道沿いはどこまで行ってもタニウツギの花が途切れることはない。どこもかしこもタニウツギの花で埋めつくされているかのようだ。
そろそろ林道1時間となるころY字の分岐に『登山道入口』の道標がある。付近に登山口があるのかと思って探したが見当たらない。そのまま左手の林道を行く。実はこの道標から3分ほど行ったところに登山口があったのだが、それを見落として更に林道を先へ進んでしまった。この早足でまだ登山口がないのはおかしい。訝りながらもう少しもう少しと林道をどんどな登って行く。林道歩き1時間半も過ぎたころ、霧がわずかに切れた隙間から明星山らしい山影の一部がのぞいた。それはずっと後方になっていた。

Uターンして登山口を探しながら下って行く。かなりの標高差を下ったころ、ふと目を上にやると高い土手の上のようなところに登山口の道標があった。階段もあるが草に紛れて見えにくい。足元に注意しながら歩いていたら見落とすのは仕方ないような不親切な道標の付け方だった。この下の方にあった林道分岐の道標とも何の関係もなく、その分岐道標が登山口でもないのに『登山口』となっているのもおかしい。登山口はこの先であるということがわかるよう、矢印でもされていればまだわかりやすかった。

不注意とは言え、1時間近いロスに悔いといらだちを感じながら登山道へ入る。5分ほどで『甘露水』の水場がある。
ぬかるんだところもあったりするが、道はまだ緩やかだ。沢を二つほど渡ってから、待ってましたとばかりの急登に変る。道はぬかるみ、まるで田んぼにでも入っているようだ。靴やズボンの汚れなど気にしていたら歩くことができない。汚れるにまかせてどろどろになりながら攀じるように登って行く。
『直登コース』の表示がある。ということはもっと緩やかな別のコースもあったのだろうか?。

シラネアオイが印象に残る山だった
サンカヨウの群生が見られるようになる。ついで薄絹のように繊細なシラネアオイの花、登るにつれていたるところシラネアオイが咲き乱れている。足元は悪いが、これだけの群生を見るだけでも値打ちがある。

滑りやすい赤土の急登を、木につかまり、泥にまみれて登りきると右からヒスイ峡からのコースが合流する。山頂は目の前だった。
狭い山頂には、白っぽい大きな石灰岩の岩が居座り、山頂標識が岩に寄りかかるようにして倒れている。三等三角点の標石も根元が浮き上がって、もはや測量の用は果たせなくなっていた。雲でまったく展望はない。

一服する間もなく山頂をあとにした。
下山では注意していたが、足を滑らせて2回も尻餅をつき、ズボンはみっともないくらい汚れてしまった。
小滝公民館から山頂までの高低差は約1000メートル、四肢を使っての急登もあったりりしてけっこう疲れを感じた登山だった。


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