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土鍋山=どなべやま(2000m)

長野・群馬県 2003.06.015 単独 マイカー
コース 県道五味池高原線ゲート手前駐車場(8.55)−−−四阿屋−−−林道に出合う(9.20)−−−ルートがわからずに40分のロス−−−林道出合付近(10.25)−−−破風岳・土鍋山分岐(10.45)−−−土鍋山(11.05-11.23)−−−分岐(11.35)−−−駐車場(12.25)
≪長野県の一等三角点≫
土鍋山から御飯岳をのぞむ

上信国境に沿って、北から御飯岳、破風岳と稜線を南下し、その先に土鍋山という山がある。こんな山があるのを知っている人はほとんどいないだろう。私も知らなかった。しかし標高は2000メートルの立派な中級山岳である。
「どなべさん」、いかにも泥臭くて、今風に言えば何ともダサイ名前の山である。
地図を見ると、東側の毛無峠から登るのが一番楽そうだ。しかし今回選んだのは破風高原からの往復コース。  

須坂市から急勾配に加え、アピンカーブの連続する県道を走ること40分、県道終点の駐車場へ到着。駐車料金は500円。9時まで待てばこの先にあるゲートが開いて、あと300メートルほど奥の駐車場まで入ることができる。  ゲートの横をすり抜けて舗装された車道を行くと、管理棟やトイレなどいくつかの建物がある。ここからは所かまわず牛の糞が散らかる草の斜面を行く。レンゲツヅジがちょうど満開を迎えていた。

道標の立つ四阿屋山を過ぎると山道となる。道標がこまめに立つ樹林の中を過ぎるとダートの車道へ飛び出した。霧で全体感はつかめないが、撒き散らしたような牛糞の様子から、付近には放牧された牛の姿があるはずだ。
車道をしばらく行くと、牧草地の中に標識らしいものが見える。そこには破風岳を指し示していたが、足元には道らしいものはうかがえない。また車道へ戻って緩く登って行く。これまでしきりに目についた道標がぱったりと姿を消した。訝しがりながら歩いて行くと、出来たての車道が二又に分かれる。どちらもそのすぐ先で終点となる。笹を切り開いたところをたどってみたが、どちらの林道からもしばらく進むと笹薮に阻まれて進行困難となる。

どうも道を間違えたらしい。今日の登山は諦めて引きかえすことにした。
先ほどの牧草地の中の道標まで戻って見ると、霧が薄くなったこともあって、コースらしい形跡が見えるようになった。しかしよほど注意しないと登山道だか単なる牧草地だかわからない。次々と破風岳を示す道標が目につく。コースは湿地が多くて、湿原を歩いているような気分になる。
コメツガ樹林の中に破風岳と土鍋山との分岐がある。
南に進路を取って土鍋山へ向かう。鞍部までの下りは、一部笹を漕ぐ部分もある。イワカガミ、ムラシキヤシオ、シャクナゲなどの花を目にしながら登り返して、最後はハシゴ、ロープに助けられて岩場の急登を攀じれば土鍋山の山頂である。

タイミングよく霧の切れ間ができて、旧知の破風岳、御飯岳が目の前に横たわっていた。
天気が良いと北アルプスも見えるはずだ。地図に載っている土鍋山は、ここから南へ3分ほど行ったところの三等三角点1999.4mである。ところが三角点の方が少し低い。2、3メートルは違うのではないだろうか。  展望の期待は叶いそうもなく、同じ道を下山。  破風高原はレンゲツツジ観賞の観光客で賑わっていた。
 
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