山行報告 高標山・八剣山

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奥信濃 高標山=たかっぴょうさん(1747m) と 八剣山=はっけんさん(1676m)

2017.10.05の高標山はこちら

長野県 2003.10.27 単独行 三等三角点
コース ●自宅(5.30)===カヤノ高原総合案内所(6.40-50)−−−登山口(7.05)−−−三叉路分岐(7.35)−−−高標山(7.55-8.05)−−−登山口(8.45)−−−総合案内所(9.00)

●総合案内所(10.10)−−−5叉路分岐(10.35)−−−北トブ湿原(10.40)−−−八剣山(11.05-11.15)−−−八剣山歩道分岐(11.30)−−−総合案内所(12.00)===馬曲温泉===自宅(14.10)
高標山の石祠と背後は岩菅山

≪高標山≫・・・・日本の山1000

R403糠塚集落に、緑色の「カヤノ高原」の道標があります。一本道でカヤノ高原へ向かいます。紅葉に染まった林道を、13キロ、約20数分でカヤノ高原です。右手に総合案内所があり、その前が駐車場になっています。広々とした開放的な空間です。
高標山へは、案内所先の舗装道路を右折して行くと、300メートルほどで右手に、ゲートの閉まった林道があります。ここにも駐車スペースがあります。

私は案内所前に車を止めてここから歩きました。
5分ほどで雑魚川林道のゲートです。(北志賀林道という表示が出ています)水溜りには薄氷が張っていました。ゲート脇を抜けて、緩い下り勾配の林道を1キロ弱で、青屋根の小さな小屋が見えてきます。その手前に登山口の道標があります。ローマ字で「kohyosan」と書いてあります。「たかっぴょう」が正しいのか「こひょうさん」が正しいのか、下山して案内所で確かめたところ、地元の人は「たかっぴょう」と呼んでいるということでした。

登山道へ入るとしばらくは潅木、次いでカラマツに変わり、さらにダケカンバ、ブナ林へと変化していきます。ブナやダケカンバはかなりの巨木が目につきます。ナナカマドは落葉して残った赤い実だけが青空によく映えています。
急な登りはほとんどなく、しごくおおらかな樹林の道を登って行くと、左から山道が1本合流する三叉路に到着。ここからはごく小さな上り下りはあるものの、平坦に近い道がしばらくつづきます。
山道らしい上り勾配に変わると尾根上へと出ました。高木も目立たなくなり、いくらか岩っぽい道をたどるとすぐに山頂でした。

台座の上に石祠が祀られています。三角点は二等です。
上空は青空ですが、春先のような靄っぽさで遠望はききません。それでも正面に大きく高社山、その先にはぼんやりとし妙高山、火打山が見えます。東には岩菅山、こんなに近いのかと思うほどのところに鳥甲山、そして苗場山も確認できました。

山頂で一休みしてから、同じ道を下山しました。



≪八剣山≫

八剣山登山道のブナ林
高標山から降りてから、総合案内所に立ち寄って係の人としばらく話をしたりしてから、今度は高標山と向き合う八剣山へ登ることにしました。こちらはブナ林が楽しみです。2万5千図には八剣山の名前は記されていません。1675.8m三角点の表示があるだけです。(昭文社の山と高原地図「志賀・草津」には八剣山と載っています)

案内所から100メートルほど離れて高原ロッジがあります。ここが登山道入口です。案内所でいただいた「カヤノ平高原マップ」がよくわかります。
北ドブ湿原西コースの道標があります。そこから30メートル奥が東コースの入口となっています。東コースから登ることにしました。登山道というより遊歩道です。すぐに信州大学教育林の大きな説明看板が立っています。300〜400年生のブナ原生林というようなことが書かれてます。
それにしてもみごとなブナの原生林が大きく広がっています。今夏訪れた白神山地でも、間近にこのようなブナ純林を体験するとはできませんでした。葉の茂るブナ林もいいですが、落葉して冬木立と変わったこの季節も、また何とも言えない落ち着いた雰囲気があります。初冬の陽射しが心地よく降り注ぎます。分厚い落ち葉を踏むのも、とても贅沢な気分にさせてくれます。
西コースとの合流点は5叉路になっています。いちばん東よりのコースを取って北ドブ湿原を経由しました。小さな湿原は木道で横断し、湿原を半周すると3叉路の分岐で、右手が八剣山への登り道です。

これまでの遊歩道から登山道らしい道に変わり、いくらか汗を流してブナの林を登って行くと八剣山の頂上です。頂上とは言え、標識がなければ知らずに通過してしまいそうな山頂です。高標山方面から見たときも、丘陵のようななだらかな山でした。三等三角点ですが展望はまったくありません。

下山は北ドブ湿原は通らずに、3叉路分岐から西回りのぬかるみっぽい道を取り5叉路分岐に出ましたが、こちらのブナ林もみごとなものでした。5叉路分岐からは西コースを取って総合案内所へと下りました。

下山後、馬曲(まぐせ)温泉へ立ち寄りました。露天風呂からは正面に高社山、そして周囲は紅葉満艦飾の山が迫り、まさに山間の温泉の雰囲気満点の湯でした。
 
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