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長野 太郎山=たろうやま(997m)

長野県 2003.12.03 単独行 マイカー
コース 馬背峠(10.45)−−−太郎山(11.15)−−−馬背峠(11.35)
太郎山三等三角点
その山の名前は聞いたこともなかった。
2万5千図を見ても三角点表示はあるが山の名前は記されていない。そんな無名に等しい山である。

実は日本の滝百選の米子瀑布から奇妙山へ登るつもりで家を出た。ところが林道へ入るとミゾレ、標高があがるにつれて本降りの雪となり、路面に白く積りはじめている。帰る頃には積っているかもしれない。普通タイヤでは走れなくなる可能性が高い。林道途中で途中でUターン。
携帯していたガイ゛ドブックで最寄りの山を探すと長野市若穂に“太郎山”というのが載っていた。

若穂領家の信号から34号線を菅平方面へ走り、国民宿舎永保荘のすぐ手前で路地のような細い道へ左折する。人家がなくなって新しい道が交叉している。直進しても、新しい道へ左折しても先で合流する。林道が二つに分かれるが、左の林の中へ通じてる林道へ進むとあとは峠まで1本道。林道最高部が馬背峠(まぐせとうげ)で路肩が少し広くなっている。

峠へ車を置いて太郎山へ向かう。入口の杉の幹にテープが巻かれているのが目印。雪のちらつく尾根道を登って行く。最初は植林の林だが、やがて落葉樹の森に変わる。地図には登山道は記されていないが、歩きやすい道でよく手入れされている。
ゆっくり歩いたのにわずか30分で山頂へ着いてしまった。
大きく切り開かれた山頂には三等三角点がある。東側の山新田集落が見下ろせるが、その先に連なるであろう頚城など信越国境の山々は雲の中に隠れている。
山頂広場には、山新田集落の人々が、平成元年以来毎年みどりの日に登った記録が立て看板に記されていた。この山は山新田集落の人たちの馴染みの里山なのだろう。

帰りは馬背峠から山新田集落へ下り、麓の“温湯温泉=ぬるゆおんせん”でのんびりと湯に浸かってから帰宅した。

山新田集落から馬背峠へ向かう場合は、集落を抜けてから林道の二又で『山新田高岡線』と表示された方へ入る。あとは1ヶ所左へ急カーブする林道を見送れば峠まで1本道。
 
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