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菅平 根子岳=ねこだけ(2207m)

長野県 2004.01.31 単独行 マイカー 一等三角点
三角点は一等ですが、場所は山頂ではなく、やや北に寄った2127mの地点にあります。ここは歩いていません。
コース 菅平奥ダボス第一トリプトリフト終点(9.20)−−−根子岳(11.25-11.30)−−−第一トリプルリフト終点経由駐車場(12.35)
濃霧の中、凍てついた山頂石祠
晴れの予報に出かけた根子岳だったが、中腹から上は濃霧の世界。おまけに滅法寒かった。

奥ダボス駐車場からトリプルリフトに乗り、終点から歩き始める。リフト係員に尋ねると、山頂まで圧雪車で整備してあるからその通りに行けばいいとのこと。
駐車場は晴れていたのに、リフト終点からは濃霧の世界となる。霧で良くわからないが、広々としたスキーゲレンデの中を登っているのと同様だ。今日は濃霧のためにヘリスキーは飛んでいないが、ヘリコプターが飛び日はうるさくで閉口するらしい。

かなりの人が山頂へと向かっている。シールをつけた山スキー、背中にスキーを背負ったスノーシュー、スキー靴でスキーを担いだ人、さまざまな姿で登っている。登山靴のつぼ足は私の他には見かけない。
圧雪されているので、持参の輪カンもまったく不用、つぼ足でなんの問題もない。わざわざスノーシューで歩いている人が気の毒なぼどだ。

ごく緩やかな登りが終るとガスがさらに濃くなって、足もとのピステン(圧雪車)の跡も見えにくいほどになる。
勾配の増してきた登りに汗がにじんでくる。体は暖かだが、手の指先だけが寒さでジンジンと痛む。
濃霧の中を黙々と足を運んで圧雪が終った。ヘリコプターの山頂ポートらしいが濃霧のために皆目様子がわからない。ツエルトで休んでいる人に尋ねると、山頂は樹林の中をもう少し登るのだと教えられた。

樹氷の樹林帯にも踏跡があって、ヘリポートから10分ほどで山頂に着いた。3回目の山頂だが、穏やかな季節には想像もできないような寒風が吹きすさび、石祠も凍てついてた。もちろん展望も何もないが、西日本にはない2000メートルを超える真冬の山を、かくも簡単に楽しめる今の環境に満足感が湧き上がってきた。

風を遮る場所もなく、寒さに追われて証拠写真だけ撮ると山頂を後にした。
天気は次第に回復傾向で霧も薄くなり、黙々と登ってきたコースが、スキー場のゲレンデと何ら変わらない様子がわかった。途中から湯の丸山、烏帽子岳、雲間からのぞく北アルプスなどを見ながら、駐車場めがけて早足で下った。
 
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