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浅間 石尊山=せきそんざん(1667m)

長野県 2004.05.06 単独 マイカー 三等三角点
コース 追分宿登山口(6.00)−−−最初の林道(6.25)−−−3回目の林道(6.50)−−−赤滝(7.00)−−−弁財天(7.20)−−−コル(7.40)−−−石尊山(7.50-8.05)―−−弁財天(8.20)−−−登山口(9.20)
石尊山から浅間山をのぞむ
かねてから登ってみたいと思いながら後回しになっていた石尊山だったが、ようやく登ることができた。

佐久市からR18号を軽井沢方面へ向かい、追分宿信号で左折、昔の雰囲気を残す街道を少し進んだところで再び左折、狭い舗装道の突き当たりが登山口となっている。
車は2台ほどしか止められない。

平坦に近い松林の道は車が通れるほどの幅がある。しっとりと潤った空気の中に、野鳥の囀りがよくとおる。「石尊山へ」「追分へ」という道標の整備も良く安心して歩ける。
25分ほどで林道を一つ横切る。
そのあとも林道を横切ったり、一部林道を歩いたりして少しづつ上り勾配を意識するようになってくる。
『赤滝へ』という道標があるが、寄り道せずに直進しても登山道から眺めることができる。
雨上がりの濁り水のような流れが足下の谷に見える。これは濁っているのではなく、鉄分が溶け出して赤茶色に見えるのだそうだ。
赤滝の落ち口を丸太の橋で渡ると、すぐ先で再び林道へ出る。広々としたところで、駐車スペースも十分あるが、一般車はここまで入ることはできないようだ。ここから登山道らしくなってきた。ずっと赤松の中を歩いてきたのに、気がつくとわずかに芽吹きはじめた雑木林に変わっていた。
浅間山噴火の警報施設を過ぎると、血の池弁才天神社の石祠と、その前に赤く染まった小さな『おはぐろ池』がある。
おはぐろ池の先から勾配が少し急になるが、それも長くはなく、ひと登りすると火山灰地のコル状の広場に立つ。ここではじめて浅間山の姿に気付いた。目の中に入りきれないような巨大な姿に圧倒される。噴火の危険があるため、ここから浅間山方面への立入禁止の看板が立っている。石尊山のピークは浅間山とは反対側の左手の道を行く。

背中に浅間山を意識しながら、コルから10分ほどで石尊山の山頂だった。
山頂の展望は素晴らしい。何といっても間近に見る浅間山の姿が圧巻だ。雲海の上に北アルプス南部の穂高連峰など、乗鞍岳、御岳、中央アルプス、奥秩父、はるかに日光連山と思われる山並も藍色の影を見せていた。

登山道の整備もよく道標も完備、山頂の展望も文句なく、コースタイムは登り3時間、下り2時間と一日のハイキングには格好の山と言えそうだ。
 
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