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冠着山=かむりきやま(12527m)

長野県 2004.06.24 妻同行 マイカー 三等三角点
コース 坊城平いこいの村(7.35)−−−ぼこだき岩(8.05-8.10)−−−冠着山(8.50-9.15)−−−いこいの村(9.40)
ぼきだき岩

冠着山は善光寺から見ると南にドーム型をして良く目立つ山である。

5月26日の開腹手術から29日目、山行再開の足慣らし冠着山へ出かけた。
梅雨どきの蒸し暑い日だった。
私が登山にはまり込んだきっかけは18年の前の癌がきっかけだった。18年間、全国の山を夢中で登り歩いてきた。
今度また新たな癌(前立腺)が見つかって摘出手術を受けた。今回の手術は、前回とはちがって、のめりこみ突っ走ってきたスピードにブレーキをかけるきっかけを作ることになりそうな気がする。

千曲市内から千曲川にかかる橋を渡り、更科小学校で左折すると林道仙石線へと通じて行く。途中“いこいの村”という道標が目印になる。舗装された仙石線を上がって行くと坊城平いこいの村の駐車場があり、整備されたキャンプ場になっている。

バンガローの間を抜けて右へ行くと山頂への直登りコース、左は“ぼこだき岩”経由のコースである。それぞれに道標が立っている。
病み上がりを気遣ってペースは超ゆっくり。
朝露にズボンの裾を濡らしながら進むと二又となるが道標はない。左を取ってみた。しばらくするとまた二又、今度は右を選ぶとすぐにぼこだき岩の前に出た。岩にはハーケンが打ちこまれている。岩登りの練習に使っているようだ。

最初の二又まで戻り、今度は右手の道を行く。山頂へのルートかどうかわからなかったが、すぐに良く手入れされた登山道となり、正規のルートであることが確信できた。
いこいの村からの直登コースと合流して、尾根状の道をしばらく行くと木製の鳥居が見えて、ここが信州百名山『冠着山』の山頂だった。夏草の茂る中にアヤメの花がそこここに見られ、三等三角点はその草に隠れていた。

晩秋のころ鳥居平コースから登って以来11年ぶりの訪問である。『更科山』あるいは『姨捨山』ともいう。更科という地名の残るこの地方は、そばと田毎の月で知られるところで、山頂には「更級や 姨捨山の 月ぞこれ」という芭蕉の句碑が立っている。

帰りはまっすぐにいこいの村へと下った。

 
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