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岩菅山(2295m)〜裏岩菅山(2341m)

長野県 2004.08.04 単独 マイカー 岩菅山 一等三角点
裏岩菅 三角点なし
コース 聖平登山口(5.30)−−−小三郎小屋跡(5.40)−−−アライタ沢(6.00)−−ーノッキリ(7.00)ー−−岩菅山(7.25-7.35)−−−裏岩菅山(8.10-8.20)−−−岩菅山(9.00-9.05)−−−ノッキリ(9.20)−−−アライタ沢(10.05)−−−小三郎小屋跡(10.2010.25)−−−聖平登山口(10.35)
最初のコブから裏岩菅山をのぞむ
涼しい朝のうちに歩こうと、暗いうちに家を出た。

一ノ瀬スキー場のY字路を右に。聖平上の登山口を見落とさないように注意して走ったのに見落としてしまった。登山口標識の周りが樹木が茂って見にくかったためだ。

登山口の標高は1535m、裏岩菅山までの単純高低差は約800m。道標から樹林へ入ると木の階段道が小三郎小屋跡まで10分強つづく。
小三郎小屋は取り壊れて今はない。小屋跡で一ノ瀬スキー場からのコースと合流する。20分ほど水路沿いの平坦道を進むと「アライタ沢」の木橋を右岸に渡る。

アライタ沢を渡ると木段道となる。ダケカンバの大木が混じったりして亜高山帯の雰囲気になってきた。ノッキリまでは高低差400mの急な登りがつづく。
一度地道となるが再び長い木段の登りとなる。7番の番号のついた案内表示にはマジックで“岩菅山まで70分”と書かれている。木段はここで終って普通の登山道となる。
生い茂っていたダケカンバやコメツガの樹林も少し薄くなり、背丈も低くなってきて、岩菅山〜寺子屋山の稜線へ登り着く。
岩菅山頂までは220mのガレの急登となる。樹林が消えて東からガスを伴った強風がまともに吹きつける。下界の猛暑がウソのような寒さを感じる。天気がいいと佐武流山など上信国境の山々が目の前に見えるはずだが、眺望はほとんどない。ガレの中にイワオトギリの黄色い花が風とたたかっている。
足場の悪いガレを登り詰めると一等三角点岩菅山の山頂に到着。12年前と同じたたずまいを見せていた。西方の展望だけが少しのぞめる。眼下に奥志賀高原と焼額山、その背後に形の良い高社山。遠く雲の上に連なる北アルプスは、槍、穂高などもはっきりと確認できた。

今日の目的は裏岩菅山。岩菅山からは二つのコブを越えて往復1時間50分の行程。山頂の避難小屋に入って一服してから裏岩菅山へ向かった。
笹と草原の稜線は展望をさえぎるものはない。天気がよかったら大展望を楽しめそうな稜線コースである。ところどころぬかるみはあるが、道は明瞭で歩きやすい。最初のコブに立つと、ガスの吹き消された瞬間に裏岩菅山のきれいな山容が見とおせた。意外に近い。簡単に行き着けそうだ。
高山植物は少なく、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、ハクサンオミナエシ、ココメグサなどが見られただけだった。岩陰には早くもコケモモが小さな赤い実をつけていた。
途中のコブは二つともたいしたものではなく、寒風に吹かれながらもコースタイムよりかなり早い35分の稜線歩きで裏岩菅山へ着くことができた。三角点の設置されていないピークは何か物足りない。
ここからも北アルプスがよく見える。目の前に黒々と見えているのは鳥甲山だ。風が冷たくて記念写真だけ撮ると吹きっさらしの山頂を逃れて、風のないところまで下ってから休憩を取った。

同じ道を岩菅山、ノッキリ、アライタ沢を経由して登山口へと戻った。
≪1992.09.13 東館山〜寺子屋山〜岩菅山へ≫と≪2011.07.10 一ノ瀬〜岩菅山往復≫はこちらへ
 
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