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八 剣 山(1676m)

長野県 2004.10.17 妻同行 マイカー 三等三角点
コース カヤノ平(10.15)−−−東コース−−−北ドブ湿原(10.45-10.50)−−−八剣山(11.15-11.20)−−−西コース−−−カヤノ平(12.10)
ブナ林の黄葉に染まって歩く
ピーカンの快晴に恵まれて、黄葉・紅葉に燃える山を歩いてきた。

国道403号線を走ると、木島平村糠塚地区に「カヤノ平高原」の大きな看板がある。
カヤノ平が近づくと目の覚めるような紅葉が車窓にとびこんで来る。看板から林道を12キロ、20数分でカヤノ平に着く。
カヤノ平は非常に広々とした空間で、実に気持ち良いところだ。案内所やロッジ、キャンプ場などがある。ここから北へ向かえば八剣山、南へ向かえば高標山へ登ることができる。
どちらにするか迷ったが、八剣山のブナの森を楽しみながら登ることにする。
昨年の晩秋,高標山と八剣山を同時に登ったが紅葉には遅過ぎた。

東コースから登山道へ入ると、すぐにブナの森となる。巨木は少ないが、ブナ純林という感じで、その間には落葉潅木が茂っている。ブナは黄色系、潅木は赤、橙、紅、黄色とまさに色の氾濫を思わせる賑やかさだ。
何回も足を止めながら紅葉・黄葉を愛でながらのんびりと行く。梢の先には吸いこまれそうな紺碧の空が広がり、一点の雲も見えない。
西コースとの分岐で北ドブ湿原へのコースを取る。少し下って行くとキツネ色に枯れた湿原に出る。木道で横断して四阿屋で小休止しながら景色を楽しむ。落葉したカンバの白い幹が陽の光を反射して眩しい。

ブナの紅葉
湿原に沿って北側を半周するように進むと小さなコルとなり、右手にやや勾配のきつい登りとなる。この登りも紅葉は実に美しい。ブナの中にさまざまな潅木が混じり、色彩のコントラストが一層鮮やかになってきた。この紅葉を見たら、もう今年は紅葉狩りは堪能と言いたいほどの美しさだった。
行き交う人達はビニール袋をぶら下げている。途中でキノコ採りを楽しみにがら歩いているようだ。
急な登りも10分余で終り、八剣山の三角点に着いた。
登山道の通過点に過ぎないようなところで、三角点標石と山頂標識がなければ、とても山頂とは思えない。ブナや潅木に囲まれて展望はほとんど得られない。樹間から東に苗場、鳥甲山が見えたのと、西方に妙高山や北アルプス後立山あたりが望めるだけだった。

帰りは北ドブ湿原の南側の尾根を経由して、西コースをとった。こちらも色、色、色・・・色の氾濫にただ見とれながら足を運んだ。とりわけ色づいた葉を通した透過光線の鮮やかさは表現のしようもない。
カヤノ平では家族連れなどが、秋の陽を浴びながら弁当を広げてくつろいでいる姿がここかしこに見られた。

帰路途中、奥信濃の人気の露天風呂「馬曲温泉=まぐせ」で高社山を正面に見ながら汗を流した。
 
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