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中央アルプス 烏帽子岳(2195m)小八郎岳(1475m)

長野県 2004.10.23 山友2名同行 マイカー 烏帽子岳ニ等三角点
小八郎岳四等三角点
コース 鳩打峠(7.55)−−−小八郎岳直下(8.32)−−−烏帽子岳の好展望地(9.20-9.30)−−−7合目飯島コース合流点(9.45)−−−休憩(10.20-10.25)−−−烏帽子岳(10.45-11.20)−−−7合目合流点(12.00)−−−小八郎岳(12.45-13.00)−−−鳩打峠(13.30)
登山道途中からの烏帽子岳

私にとってはかねてから登りたいと願っていた烏帽子岳だが、Kさん、Nさんとの1年ぶりの再会山行にこの山を選んでくれた。
前夜は、対面に仙丈ケ岳が見渡せる鳩打峠に一人で車内泊。
夜半は満天の星が輝いていたが、夜明けの東の空は赤く焼けて、どうやら天気は下り坂らしい。

二人の到着を待って鳩打峠を出発。小八郎岳付近までは、山林作業員用のリフト脇の整備された道をたどる。
小八郎岳は6年ぶりの再訪となる。
鳩打峠から小八郎岳直下まで、標高差350mを40分ほとで登りきる。いいペースだ。小八郎岳のピークは帰りに立寄ることにして休まずに進む。
烏帽子まではさらに700メートル余の高度差を残している。これからが登り本番。気合を入れなおすところだ。Nさんが「気合の登り」と声を上げる。

ナラの純林が気持ちいい。紅葉も進んで黄色系、赤系、それぞれが調和をもって入り混じり、汗を滴らせながらも紅葉狩り気分も満喫できる。登山道にかぶさる藪の刈り払いも行き届き、地元の方々に感謝の念が湧く。
急登につぐ急登が休む余裕も与えずにつづく。深い谷の上縁で、視界を遮ぎっていた樹林がわずかに途切れ、目ざす烏帽子岳が目に入ってきた。谷を埋める樹林は色彩も豊かに紅葉の適期を迎えている。U字型に谷を巻く稜線を目で追って、山頂までの行程を1時間前後と推量する。
一服してから15分で新しく拓かれた飯島コースとの合流点となる。ここが7合目、もうひと踏ん張りという気分になったが、実はこれからが真の踏ん張りどころだった。

痩せ気味の稜線の道、岩の露出した道。樹相も人の手の入らないコメツガなどの針葉樹林へと変って、いかにも高山の雰囲気が強くなってきた。勾配はさらに増し、一歩一歩に力が入る。お互いの口も重くなり、歩くことのみに専念。樹林をガスが去来しはじめる。どうやら山頂の展望は期待外れとなりそうだ。
厳しい登りが1時間近くつづき、岩頭に突きあたる。岩の頭はバスしてひと登りすると待望の烏帽子岳山頂だった。
小さな岩のピークには御影石の山頂標識と二等三角点がある。晴れていれば360度の大パノラマが楽しめるはずだが、ガスで展望は皆無、ほんのいっとき奥念丈方面と思われる中アの稜線が覗いただけだった。

腹ごしらえをしてから、山頂をあとにする。
帰りも急な下りはけっこう足にこたえる。四等三角点の小八郎岳の山頂に立ちより、鳩打峠峠へと下る。
麓の松川温泉清流荘で汗を流してから家路をとった。


◆ちなみに松川町のホームページによれば、登り4時間30分となっています。
◆飯島町七久保からの新ルートが拓かれ、烏帽子岳から先、池の平山〜念丈岳〜大高森山〜高森カントリーまでのコースの手入れが行われたそうてず。

中央高速松川IC料金除を出てから左折、二つ目の信号を左折して1.2キロほど走ると左側に「烏帽子岳・小八郎岳登山口」の表示がある。この道を進み、中央高速の下をトンネルで抜けると、あとは小八郎林道を鳩打峠へ。
 
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