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岩櫃山=いわびつさん(803m)
群馬県 | 2004.11.09 | 単独 | マイカー | 三等三角点 | |||||
コース | 古谷集落下(5.40)−−−岩櫃山(6.40-6.45)−−−古谷集落(7.30) | ||||||||
自動車で走ると、ひと塊りの岩山が目を引く。この山容を車の中からいく度目にし、登る機会を待ったことか。 長野原方面からR145号線を中之条町方面へ向かう。郷原の駅前を通過してすぐ、車幅ぎりぎりの細い道へ左折して踏み切りを渡る。突き当たると岩櫃山への道標があり、あとは道標にしたがって進む。 岩場などがあって楽しめる密岩通りと赤岩通りは、落石危険のために閉鎖されていた。赤岩通り迂回路をとることにして、古谷集落下の路肩の広がりに駐車。 夜の明けるのを待って出発する。 道標を追って古谷集落を抜け、林道を行くと閉鎖中の赤岩通り登山口を見送る。その先で山道となる。日の出前で足許も薄暗く覚つかない。植林帯を抜け、落葉樹の中の急登をじぐざぐに登って行く。尾根に上がって勾配が緩んだところで、真っ赤な太陽が東の空に昇ってきた。間もなく原町からのコースが合流する。「天狗の蹴上げ石」という大きな岩がそそり立っている。ここまでは岩山らしい険しい箇所は1ヶ所もなく、ごく普通の登山道である。 合流地点からようやく岩山らしさが出てくる。沢筋の巨岩の間を擦り抜けたりして急登を行く。足場もよくない。ひとしきり登ると岩頭にたどりつく。目の前にもう一つの岩頭が待っていて、それが岩櫃山のピークである。いったん下り、今度は鎖にすがってピークへと攀じ登る。登りやすく鎖が設置されているので、誰でも安全に山頂に立つことができる。下から飛標高差300メートル余の登りだった。
天気も良し、遮るものもない岩頭の展望はすこぶる良好。噴煙上げる浅間山、草津白根山、榛名山、赤城山などの名山が見渡せる。三角点標識は通常御影石の標石であるが、この岩山では御影石を立てることが不可能、そのために岩を彫って金属標を埋めてあった。このような金属標はめったに見られない。 このあと嵩山、大峰山〜吾妻耶山が控えているので、長居をせずにすぐに山頂を辞して同じ道を戻った。 |