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山 中 湖 畔
明神山〜三国山〜大洞山〜太刀山(立山)

山梨・静岡・神奈川 2004.11.17 単独 マイカー 明神山 四等三角点
三国山 三等三角点
大洞山 三等三角点
太刀山 四等三角点
コース 籠坂峠(8.00)***マウンテンバイク***東電寮入口(8.25-8.40)−−−パノラマ台(9.00)−−−明神山(9.20-9.30)−−−三国峠−−−三国山(10.00)−−−大洞山(10.50)−−−長尾山(11.25)−−−太刀山(11.35-11.55)−−−籠坂峠(12.35)
    明神山(1291m) 三国山(1320m) 大洞山(1383m) 太刀山(1309m)


明神山(鉄砲木の頭)からの富士山
山中湖で50年前の職場の同僚の集いがあった。ついでに2日にわたって湖畔の山を歩いてきた。これで富士山を取り巻く山は、ほぼすべて登り終わることができた。

下山予定地の籠坂峠に自動車をデポ、マウンテンバイクで湖畔の東電寮入口へ。ここには登山者利用可能と見られる広い駐車場がある。バイクを残して出発する。
車道をわずかに歩くと左にハイキングコースの道標が目につく。山道へ入ってひと登りすると車道を横切りパノラマ台の展望台となる。正面に巨大な富士山が高々と聳え立つ。雪は8合目あたりまででまだ少ない。
展望台からは、冬枯れた背丈ほどのカヤトが密生する細道となる。背後の富士山をときどき振り返りながらひと汗かくと広々とした裸地のピークで、玉垣に囲まれた立派な石祠がある。標柱には「明神山」とあるが、昭文社の地図には鉄砲木の頭となっている。標柱の後ろにかなり損傷した四等三角点がある。眼下に山中湖、カヤトの広がる先には富士山、そして石割山、三ツ峠山、御坂山塊、遠く南アルプスも望むことができた。

雨水でえぐられた歩きにくい道を、コルの三国峠へ下ると、そこは立派な舗装道路が通じている。「熊出没注意」の看板のあるコルから落葉樹林の中を20分ほど登り返すと『三国山頂』と表示された平たんな頂で、大きなブナの林が広がる。樹林のために展望はない。見まわしてみたが三角点が見当たらない。(帰宅して地図を調べるとピークから東側、標高119m下ったところに四等三角点がある)

三国山からは進路を西へと変えて行く。ほとんど平坦で歩きやすい道がずっとつづいている。木々の葉はすでに散り終わり、冬枯れの顔に変身している。“づな峠”の表示が見えたが、峠という雰囲気は感じない。地図に載っている楢木山というのも気付かずに通過、やや長い登りを終ると三等三角点の大洞山で、本日のコース最高点でもある。ここも樹林の中、展望はないものの冬枯れた初冬の落葉樹林というのも、静謐に支配される異空間の雰囲気が漂い、捨てがたい魅力が感じられる。

明神山四等三角点 大洞山三等三角点 太刀山四等三角点
大洞山の先で小さなピークを越えてアザミ平へと下って行くと、左手に箱根連山や愛鷹山の眺めがいっとき開けた。道は相変らず落葉した林の中、野鳥のさえずりもない。この静けさの中、ときどき発破音らしい音がとどろく。自衛隊訓練の砲弾音だろうか。そしてけたたましいエンジン音はサーキットか自衛隊の車両のものか。どうも不粋きわまりない。
アザミ平で籠坂峠への道を見送って登りにかかる。途中の小ピーク“長尾山”を越え、次のコルで籠坂峠への分岐を見送って緩く登った最高点が四等三角点『太刀山(=立山)』のはずだが三角点がない。おかしいなあ?といぶかりながら南へ薄い踏跡を下って行くと樹林が切れて小さなカヤトの原となった。その一角に三角点が見つかった。
いつのまにか富士山には雲がまといついていた。雄大な裾野と愛鷹山が良く見える。ここまで足を延ばすハイカーは少ないようだ。
カヤトに座して昼食、休憩後先ほどの籠坂への分岐まで戻り、あとは落ち葉を踏みながら籠坂峠へ下った。

車で東電寮入口に残したマウンテバイクを回収してから、昔の同僚達との集いのある湖畔のホテルへと向かった。

≪註≫・・・ややこしい角取山で頭が混乱
1.明神山は昭文社の地図には鉄砲木の頭となっている。山頂標柱は「明神山」、
 三角点名は「中村(四)」
2.三国山には三角点はなく、南に「点名上野」という四等三角点があるが、山頂より119m低い
3.大洞山の三角点名は「角取山」、ところがここから南にも同じ角取山という三角点があるが
 こちらは四等。
4.太刀山は立山とも呼ばれるようだ。昭文社の地図には角取山となっいる。三角点名は立山。
 
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