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岐阜県 御前山(1646m)
岐阜県 | 2004.11.23 | 単独 | マイカー | 一等三角点 | |||
コース | 水洞コース登山口(6.35)−−−5合目(6.55)−−−木の鳥居(7.35)−−−屏風岩(7.35)−−−御前山(8.15-8.25)−−−屏風岩(9.00)−−−鳥居(9.20)−−−5合目(9.30)−−−登山口(9.40) | ||||||
深夜、長野から車を疾駆。中津川ICを出て下呂方面へ。R41を北上、萩原駅への道標で右折すべきてころ、工事中で折れることが出来ずにその先で右折する。駅前まで行ったところで線路沿いをほんの少し北へ進み、突き当りを右折して踏みきりを渡る。するとその大きさが歓迎の意を強調するような“ようこそ御前山へ”という大看板が目に入る。あとは『御前山』という案内を追って林道へと入って行く。林道が二又に分かれるところにも立派な道標があり、ここを左折して勾配の強い坂を2キロほど上って行くと登山口となる。駐車スペースも確保されている。ここまで道路状況は良好だ。 登山口に到着したのはちょうど夜が明けたところ、身支度をして早速出発する。 駐車場から橋を渡ったところが四合目で御影石の合目表示があり、標高900mと書かれている。山頂までの高低差は約750メートル、そこそこ登りでがありそうだ。 御前山は全国一等三角点の中で、高度順第79位にランクされている山である。それ故に私はこの山へ登りに来たとも言える。 岐阜県にはこのほかに「御前岳」という一等三角点があり、こちらは1816mで59位にランクされている。またすぐ隣の下呂にも御前山(通称下呂御前山)があり、全国的にも同名の多い山の一つである。 しばらくは歩きよい道がつづくが、やがて沢筋の道となり、ゴツゴツした岩石の上を歩くようになって、足許から目が離せなくなる。コースは明瞭で間違える心配がない点は気楽だ。流れにかかる橋を渡った先に5合目の道標。4合目から約20分かかっている。合目間隔がかなり長い。これで計算すると山頂まであと1時間40分、かかり過ぎの気もする。ときおり小さな石地蔵が岩の上に安置されているのが目に入る。 朽ちるのは時間の問題と見える腐った木の鳥居がある。近くから切り出した雑木で無造作に支えられていた。神様のバチがあたりそうだ。 早朝の暗い沢筋は、いかにも寒々しいが、季節さえ良ければ実に快適なコースにちがいない。転がる岩石はことごとく緑のコケに覆われ、幽邃の雰囲気もただよう。 7合目と8合目の中間にある屏風岩は、登山道からその垂壁を見上げる位置にある。岩壁には早朝の朝日はたまだ届かない。転がる岩石や大きな岩など、この山は岩で出来ているのだと推測できる。 沢は傾斜を強め、一歩一歩踏ん張るようにして足を運んで行く。山頂まで沢筋をたどるのかと思えるほど沢から離れようとしない。水はいつでも足もとの流れで間に合ってしまう。林床に笹が目立つようになったところで、ようやく沢を離れてジグザグの登りに入ると、すぐに尾根上となり木々の隙間から白山などがちらちらと垣間見える。山頂での展望を楽しみに、もう一息登りを頑張ると待望の三角点ピークだった。先ずは目的の三角点を確認する。三角点標石は白い霜をかぶって、意外に狭い山頂の中央に設置されている。比較的保存状況は良好だ。三角点は大岩の根元にあって、岩のてっぺんは2〜3メートル高い。ということは御前山はあと2m以上高い山ということになるのか。小さな祠が朝日を受けていた。 岩のてっぺんに上がって展望を確認、樹木が少し邪魔にはなるが、堂々とした御嶽山が先ず目を引く。乗鞍、白山、伊吹山、北アルプス、中央アルプス、恵那山などしばらく山座同定をしてから山頂をあとにして、同じ道を登山口へと下った。 歓迎の大看板、登山者のために整備された登山口までの道路整備など、もう少し登山者の人気があっても良さそうに思われますが、行き会ったのは1組の二人連れだけでした。それに引き換え、このあと登ったお隣の下呂御前山の方は、多くの登山者で大賑わいしていました。一等三角点に加え、登り甲斐のあるコース等、下呂御前山をしのぐ山であることは間違いないと私は思います。 |