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下呂 御前山(=空谷山)(1412m)

岐阜県 2004.11.23 単独 マイカー 三等三角点
コース 登山口(11.20)−−−5合目(11.32)−−−林道横断(11.50)−−−お助け水−−−7合目(12.00)−−−展望台(12.15)−−−下呂御前山(12.30-12.50)−−−展望台(13.05)−−−林道横断(13.15)−−−登山口(13.40)
山頂から見た御嶽山と石造りの山頂表示

朝から萩原町御前山、下呂の湯ケ峰と2つ登り、そしてこれが本日の3座目となる。
参考資料によると往復4時間の行程、少し急がないと下山が夕暮れとなってしまいそうだ。


萩原町方面から41号線を南下、下呂トンネルを抜けてしばらく走ると「レストラン松葉」がある。ここを左折して道なりに上がって行くと、益田南高校のもう少し先で湯ケ峰ハイキングコースとして右折する車道がある。ハイキングコースの道標を追って車を走らせると、二又となり「下呂御前山登山口1.2キロ」の道標が左の方向を指している。
登山口には道標があるのですぐにわかった。路肩の広がりに駐車する。ほかに2台とまっていた。山頂まで2950mと表示がある。

キャタピラの跡の残る道を10分ほどで林道が終り、ここには「5合目、標高880m」と表示されている。登山口から山頂までの高低差は650メートルほどということになる。
山道となってからも整備が行き届いて大変歩きいい。時間を気にして足をゆるめることなくがんばる。汗が吹き出す。歩きはじめて30分ほどで林道を横断する。ここまで車で入れるのだろうか、そう思って見まわしたが車の姿は見えなかった。
お助け水という水場分岐の表示がある。下山してくる人に出会うようになり、早く登らなくてはと気持ちがいっそう急かされる。勾配がきつくなってきたのを感じるころ7合目の道標があらわれる。いっとき展望が開けて冠雪した白山の姿が目に入った。さらにひと登りすると展望台だった。展望台は登山道からわずかに外れている。先着の熟年男性3人が休んで展望を楽しんでいた。朝一で萩原御前山を登ってきたと言うと、3人はビックリした顔をしていた。「俺たち、この山だけでも精一杯だよなあ」なんて言っていた。見えるのは眼下の下呂温泉街、山岳展望は山頂まで待たなくてはならない。

きつくい登りが緩むと8合目で、広々とした樹林の平坦地に出る。以前ここには御嶽遥拝者のための休憩施設があったらしく「遥拝所跡」という案内がある。右手には「観音峠1100m」の道標があるが、このコースを使えば歩くのは半分くらいですむのかもしれない。

8合目をあとに一直線の登りの先に見えてきたピークが山頂と思ってたどりつくと、そこは9合目で本物の山頂はさらに先にあった。少し下ってから重くなってきた足をはげまして急登を終ると、登山者で賑わう山頂だった。私の登山口にはたった2台しか車はなかったのに、これだけの人はいったいどこから登ってきたのだろうか。たぶん私の知らない登山口があったのだろう。8合目の道標にあった観音峠からかもしれない。
三等三角点標石の横に立つ山頂表示は、石造りの大きく立派なもので「空谷山 下呂御前山」となっていた。遮るものもなく開けた山頂の展望はすばしらい。堂々とした御嶽山、この山は長野・岐阜県境にあるが、信州側からはこんなに立派には見えない。信州人の私としては、残念ながら御嶽山はやはり岐阜の山なんだと思う。

御嶽山の右手には中央アルプスの頭の部分、北アルプスは穂高・槍・笠・黒部五郎、そして乗鞍。遠く白山や伊吹山などもはっきりと確認できる。まさに大展望だった。先ほど登った萩原町の御前山も目の前にあった。
標高、歩き甲斐、一等三角点であることなど考慮すると萩原町御前山の方が格が上という感じがするが、人気では下呂御前山に大きく譲っているようだ。登るのが手軽なのと、山頂での好展望の差かもしれない。
30分ほど滞頂してから山頂を後にした。帰りはほんのわずか回り道となるが、山頂直下の高岩大権現を経由してから、同じ道を下った。
9合目に下って行く途中で、展望台での3人組がようやく登ってきた。感心するほどのスローペースぶり、これもまた楽しいのだろう。

下山後、下呂温泉で汗を流してから、翌日予定の大洞山へ登るべく、和良村へと車を向けた。

 
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