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岐阜 大洞山(1035m)

岐阜県 2004.11.24 単独 マイカー 一等三角点
コース 林道終点登山口(6.15)−−−支尾根上ベンチ(6.35)−−−主尾根(6.55)−−−大洞山(7.00-7.05)−−−林道終点(7.40)
黎明の御嶽山(大洞山山頂から山頂から

一等三角点ながらマイナーの山。

大洞山という同名の山がいくつもある。先日山中湖畔の大洞山には登ったばかりだし、三重と奈良県境付近の大洞山も登ったことがある。この岐阜の大洞山は知名度は低くても山頂に一等三角点を持つ格上の山と言えそうだ。

下調べしたが役に立ちそうな資料がほとんど見当たらない。一等三角点が泣くマイナーな山に甘んじているようだ。わずかに登ったという記録を見つけたが、内容はいまいち。ただ和良村鹿倉の奥から登れそうなことだけはわかった。
藪漕ぎ覚悟で出かけたきた。

御前山など.一日で3座を登り、下呂温泉で汗を流してから鹿倉へ車を走らせる。金山町から256号線を北へ。鹿倉へ折れる交叉点には、鹿倉入口のバス停があり、道路標識もあるのでそれにしたがって鹿倉集落へと向かう。橋を渡ると鹿倉集落で、すぐに「大月の森公園、大洞山」という小さな案内がある。案内どおりに左折して林道へと入って行く。すると途中2ヶ所ほど分岐があるが要所には先ほどと同様の案内があるので迷わず大月の森へ到着する。
公園として整備されてからまだ日が浅い感じで、全体に清潔感もあって気持ちいいところだ。シーズンにはキャンプ場として賑わうのだろうが今は静まり返っている。「大洞山登山案内」という看板があり、これが大いに役立った。登山道も整備されているものと思われる。覚悟していたやぶ漕ぎは避けられそうで安堵する。この日は公園の片隅に車を止めて車内泊とした。

林道は公園からさらに延びている。二又を右手に取り終点までは公園から2キロ、うち半分は舗装、半分はひどいガタガタ道。たった2キロだから公園から歩いた方がいいかも知れない。案内板を見ると、途中の二又を左にとった場合は、終点から山頂まで2時間半、私の選んだ右手林道終点からは1時間半となっている。
終点にはけっこう広い駐車スペースも用意されている。近年の公園整備事業にともなって登山道も整備されたのかもしれない。駐車場の奥に「大洞山」という小さな案内プレートと布片などがある。予想以上にコースははっきりしていて、これなら何の問題もなく山頂まで行けそうだ。ただしハイカーはそれほど多いという感じはない。しばらく沢沿いを遡上してから、左手の山腹に取りついて斜上して行く。すぐに支尾根の上に出て、丸太のベンチがある。ここからの尾根の登りは厳しい急登である。あたりの景色が赤一色に染まる。振り向くと朝日が山の端から昇るところだった。
汗をしたたらせて厳しい登りに取組むこと20分、主尾根へ登り着いた。ここで左へ向きを変え、しばらくは緩やかな尾根を進むと、もう一度急な登りが待っていて、この上が大洞山のピークだった。登山口からの高低差は約400メートルほど、45分の行程だった。
潅木の赤松の細長い山頂に、落ち葉に囲まれた一等三角点がある。登山者が少ないせいか、保存状況は良い。展望は東側が開けていて、御嶽山、中央アルプス、北アルプスが望める。樹間からは白山も確認できた。早朝ということもあり、大気の透明度が非常によく、いずれも鮮明な山影を楽しめたのはラッキーだった。

苦労を覚悟していたのに、いとも簡単に山頂に立てたことに満足して登山口まで戻った。

このあと付知町の北夕森山へ登るべく車を走らせた。
 
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