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岐阜 北夕森山(1597m)

岐阜県 2004.11.24 単独 マイカー 三等三角点
コース 下浦林道登山口(9.35)−−−沢を離れる(9.55)−−−水場(10.20)−−−尾根(10.35-10.40)−−−カラマツ帯に入る(10.55)−−−北夕森山(11.30-12.00)−−−水場(12.45-12.55)−−−登山口(13.30)
三等三角点と御嶽山

朝一番で和良村の大洞山へ登ってから車を飛ばしてきた。国道256号の道標を確認して付知峡へと入って行く。不動滝への案内表示を目標にして走り『不動滝400メートル』という看板のところで左折して下浦林道へ入る。間もなく右手に夕森山登山口の道標が立っている。駐車は登山口に2台、路肩に2台が限度。
どの山にも「熊に注意」の看板が目につくが、ここにも同様の注意書きが大書されていた。

さっそく出発する。杉植林の静寂の中、右の谷底からは不動滝らしい滝音だけが耳に響いてくる。
谷底が次第に足許に近づいてくる。薄暗い樹林の中の、苔むした岩の道を坦々と登って行く。2回目の高巻きを過ぎると水流は痩せ細ってきて最後の水場の表示がある。

次第に遠ざかる沢音を背にして、杉林のジグザグを登っていく。胸を突くような急登は感じないが、登山口から山頂までの高低差は850メートルほどとなり、けっこう長い登りだ。急なジグザグが終ったあと、しばしの平坦道がいい足休めとなる。再び勾配を増した坂を登りきると支尾根の感じになってここで一服入れる。尾根道となってからもなお勾配がきつい。本日2山目ということもあってスピードが上がらない。
薄暗い杉林を抜けるとカラマツ林となって世界が変ったように明るくなり、夕森山のピークや恵那山がのぞめる。夕森山ピークには宇宙から舞い降りたような長い脚のついた異様な物体が見える。草つきの明るい登山道には初冬の柔らかい陽射しがあふれている。季節を戻したような穏やかな日和、まさにハイキング日和にふさわしい日になってくれたのがうれしい。
足は重いが、陽射しの明るさが気持を引きたててくれる。最後の急登を踏ん張って山頂に到着。異様物体は錆びた鉄製の展望台だった。かなりの高さがある。ただし使用禁止となっていたので登るのは控えた。
小さな社、そして三等三角点があり、東面をのぞいて展望は良好。この角度からの御嶽山はあまり見栄えがしないのが残念。悠揚迫らぬ恵那山、端整な笠置山の姿が印象的だ。300名山小秀山は目の前にある。目をこらすと遠く伊吹山や紀伊山地までもが見渡せた。

滞頂30分、同じ道を下ってからすぐ近くの不動滝を見学した。このあと明日登頂予定の三界山登山口へと向かった。

北夕森山は、国土地理院の地図では「夕森山」と記載されている。この山から直線距離で8キロほど南東にもう一つ同名の夕森山がある。区別するために付知峡の夕森山に『北』をつけて呼んでいるという。
 
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