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岐阜 三界山(1600m)

岐阜県 2004.11.25 単独 マイカー 一等三角点
コース 登山口(6.05)−−−渡渉(6.30)−−−小屋跡(6.35)−−−三界山(7.45-7.50)−−−小屋跡(8.45)−−−登山口(9.05)
三界山一等三角点

一等三角点標高順第89位の山。

県道3号線が川上村(かわうえむら)にさしかかると、夕森公園への道標がある。ここから10分ほどで夕森公園に着く。12年前、奥三界岳へ登ったときとは様子が一変、整備された公園に生まれ変わっていた。
公園で車道は左右に分かれる。右は竜神の滝経由奥三界岳方面、三界山へは鈴根橋を渡って左の林道へ入る。再び分岐となる。右に「キャンプ場、三界山歩道」という標識、これを進むとバンガローの立ち並ぶ中を通って広い駐車場に出た。予定していた登山口とはちがうようだ。
分岐に引き返して左の林道へ入る。決して良い道ではないが、乗用車でも問題なく走ることができる。鈴根橋から3.2キロ地点に三界山登山口の道標があった。付近何ヶ所かに路肩の広いところがあって駐車は可能、ここで車内泊して明日に備えた。

道標から登山道へ入る。山頂まで3Kと表示されている。高低差はおおよそ600メートルほど。1時間半ないし2時間を予定する。
短い間隔であらわれる堰堤を左に見ながら、ゆやるやかな道がしばらくつづく。踏跡がしっかりしているのを見ると、登山者の訪れも多いのだろう。
ひさし状にかぶさる岩の下を桟橋で通過したりして30分ほどで小平地の小屋跡に着く。横たわり散乱する柱などが小屋のあったことを物語っているだけだ。

小屋の先からはほとんど沢に沿って稜線へと詰めて行くことになる。いくつかある桟橋のうち2つは新しくなっていたが、朽ちかけて危ないものもあり、ときにはわざと桟橋を避けて通過したりした。
沢道は明瞭な登山道とはいかない箇所もあるが、頻繁につけられた「三界山」の道標が間違いなく導いてくれる。
沢はときに伏流となり、また流水が顔を出したりを繰り返して徐々に細くなっていく。急登がないだけに、高低差の割りには距離が長い。前方の稜線らしい様子を目にするが、見た目ほど簡単に行きつかない。沢添いの道は雨のあとは川となってしまうのではないだろうか。そしてふだんは涸れている沢には、美しい小滝が無数に出現しそうだ。いずれにしても雨天に無理して登る山ではなさそうに思える。
好天の今日、沢に堆積する乾いた白い岩石は、谷間の暗さを明るくするのに役だっている。

前方に稜線の様子がはっきりとしてきた。小さな流れをまたいでようやく山腹らしいじぐざぐの急登にかかる。ここが最後の流れだった。山頂まではもうたいしてかからない。水筒なしでも心配ないだろう。
林床を覆う笹はきれいに刈り取られている。急登はすぐに終って稜線へ出た。右へ向きを変えてしばらく進むと、そこはもうなだらかな山頂の一角だった。数字などの記号が数多く記されているのが目につく。あたり一帯の造林作業が進められている様子がうかがえる。そう言えば、昨日も登山口に中津川営林署のワンボックスカーが2台とまっていた。
目立つ突起もない平坦な登山道の脇に目指す一等三角点があった。標柱もなく、ガッカリするような地味で平凡な山頂だった。樹林の中の三角点からは展望ゼロ。少し進んでみると小広く開けた空間があり、半壊した小屋が建っていた。しかしここからも展望らしいものは得られなかった。(あとでインターネットで調べると、近くの岩に上ると恵那山などの展望が得られたらしい)

これで全国一等三角点の標高順100位までの山を98座まで登ることができた。
下山後、本日2座目の天狗森山へ向かった。
 
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