hkk-436 山岳巡礼≫のトップへ戻る  

霊松寺山(1129m)鷹狩山(1164m)南鷹狩山(1147m)

長野県 2004.12.14 単独 マイカー 霊松寺山四等三角点
南鷹狩山二等三角点
コース 曽山(7.55)−−−乗越峠(8.20)−−−霊松寺山(8.35-8.55)−−−乗越峠−−−鷹狩山(9.25-9.35)−−−南鷹狩山(10.10)−−−林道経由−−−乗越峠(10.40)−−−曽山(11.00)
霊松寺山四等三角点 南鷹狩山二等三角点

この三山は大町市近郊、八坂村の里山である。
南北に霊松寺山、鷹狩山、南鷹狩山と三山のピークがほぼ等間隔に並んでいる。三角点のない鷹狩山からの北アルプス展望がすばしらい。

県道31号線、美麻村の「ぽかぽからんど美麻」から大町寄りすぐのところを左折して八坂村方面へ向かう。途中交叉する十字路をすべて直進して行くと「静の桜公園」の先で八坂村となり、最初の小さな集落「曽山」に着く。赤い三角屋根の民家が左手に見えてくると、すぐに右へ分かれる林道がある。この林道へ入ったところへ車を止めたが、このまま乗越峠まで行けば駐車場もある。

分岐林道の広がりに車を止めて歩き出す。ガイドブックがないので地図を頼りだ。途中少し脇道へ入ると、見なれた姿とはちがう戸隠山がのぞめた。舗装道路を20分ほどで乗越峠となる。大町市の盆地を隔てて、餓鬼岳、唐沢岳の姿が目に飛び込んでくる。
峠から北東方向に見えるのが霊松寺山で、ほんの一投足というほどの距離、高低差も100メートル余しかない。道標もなく作業道らしい踏跡をたどってゆく。枯草は真っ白に霜をかぶり、サクサクと踏む霜柱が心地いい。なだらかな山頂は二つのピークに分かれている。山頂付近で踏跡がなくなる。右手の円頂へ進み、あたり一帯の三角点探しとなる。広い平坦頂で、藪を分けて探すのも骨が折れる。10分ほど探したが見つからない。少し下ってからもう一つの円頂へ登って探す。広範囲を探し回るがなかなか見つからない。行きつ戻りつ、諦めかけたとき叢の中に隠れた四等三角点をようやく探し出した。
山頂からは蓮華、北葛、唐沢、餓鬼岳の展望がすばらい。


峠から登って行くと左方のピークにナラの大きな木が見える。カラマツ植林の幼木の中をナラの木を目がけて登り、ナラと赤松のあるあたりに三角点はある。

峠まで戻り今度は鷹狩山へ。
「展望台」という道標方向に林道を少し進むと「林間歩道」という表示があったのでここから山道へ入る。遊歩道のような道から一度車道に出る。休憩舎や鉄塔を通り過ぎると鷹狩山となる。樹林の中に神社があり、隣には
爺、鹿島槍、五竜岳・・・・鷹狩山より
場違いなほど立派な神馬がある。車道がここまで延びていた。
鷹狩山には三角点はないが展望はすこぶる良い。ビルの3階ほどの高さの展望台に上がって銀嶺の後立山のパノラマに見入る。展望案内板と一つ一つ照合確認していく。
白馬乗鞍、小蓮華、白馬三山、唐松、五竜、鹿島槍、爺、岩小屋沢、鳴沢、赤沢、蓮華、北葛、船窪、不動、南沢、烏帽子、三ツ岳、唐沢、餓鬼、燕、大天井、常念、大滝山。見ているだけで胸が躍る。根子岳、四阿山のほか、はるかに淡く見えるのは美ケ原、八ヶ岳、南アあたりだろうか。

大展望を満喫してから南鷹狩山へ向かう。
車道をとるとかなり遠回りになりそうだったので、キャンプ場のところから鞍部まで藪の中を急降下する。鞍部は立派な車道の三叉路となっていて、サイクリングコースNO.12の表示がある。三叉路の道とは別に車道ほどの道が南鷹狩山方向へ延びていたのでこれをたどってみる。どうやら山頂は巻いて先へ行ってしまいそうだ。適当なところで右手の藪の中へ入ってピークをめざす。藪は薄くてたいした苦労もなく簡単に二等三角点が見つかった。山頂は樹林の中で展望はほとんどない。山名表示もなく山頂へ達している道もない。まったく無視されたような山だった。

三叉路の車道まで戻り、ここからは舗装の林道を歩いて乗越峠経由で駐車場所まで戻った。
登山としては物足りない山であるが、鷹狩山の大展望のほかにも、途中後立山連峰を垣間見られたりしてけっこう楽しむことができた。
 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る