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四賀村 虚空蔵山=こくぞうやま(1139m)

長野県 2004.12.21 単独 マイカー 三角点なし
コース 岩井堂観音下(8.15)−−−岩井堂の石仏など見学15分−−−登山口(8.35)−−−展望のベンチ(8.50)−−−虚空蔵山(9.20-9.30)−−−岩井堂観音下(10.05)
高速道を豊科から麻績方面へ向かうと、立峠トンネルの手前で目を惹く山がある。雪がついていたらマッターホルンのような
虚空蔵山山頂
山容をしている。以前から気になっていたが、それが虚空蔵山という山であることはつい最近になって知った。

虚空蔵山は年の瀬向きの小さな里山だった。
麻績ICから国道403号線へ、西条駅の2、3キロ先、高速をくぐる手前で403号と分かれて左の道(県道303号)を取ると風越トンネルを抜けて四賀村へと入って行く。県道302号に合流したら右折、目標は会田小学校。
民家や商店の建ち並ぶ街道を行くと、立峠方面を示す小さな道標があるが車で走ると目に入らない。道幅の狭い立峠への道へ入ると会田小学校の前を通って上って行く。この道は古くは東山道、近世では善光寺への参詣道として栄えたという。
道路工事をしていたので登山口手前、岩井堂観音の少し下側へ駐車。

道路から山側に上がって岩井堂観音と石仏を見学する。お堂の周りには年代を感じさせる数多くの石仏や、巨岩に彫られた魔崖仏が見られる。
再び車道へ下りると「うつつの清水」などの史蹟を見て登山口となる。白い杭の道標がある。舗装道と分かれて右手に入るとすぐに二又となる。ここも右手に進み、鎖をまたいで小橋を渡るとあとは山頂まで一本道。高低差は350mほどだろうか。
キノコ山のために「立入禁止」の表示がうるさいくらいに目につく。赤松林を楽なペースで登って行く。寒い朝だったがしばらく歩くと汗がにじんでくる。
石祠を過ぎ、南東の展望が開けるとベンチがあった。大林山などが見える程度でたいした展望はない。一服という気分でもないのでそのまま通過。勾配が少し急になってくると間もなく岩場の尾根になる。巻き道もあるのでどちらを歩いてもいい。岩場の上に出ると展望が一気に広がって、見とおしが良ければ北アルプスが一望出来るだろう。今日は常念の頭などが少し見えるだけだった。山頂より手前のこの岩の方が展望に優れている。

岩から山頂まではすぐだった。木々の梢には霧氷がついている。芝生の山頂広場には「虚空蔵山城跡」という御影石の標柱がある。梢の先に北アルプス南部の山々の頭の部分だけが少し見えていた。
 
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