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多高山=たこうやま・・・(608m)

栃木県 2005.01.28 単独 マイカー 二等三角点
コース 老越路峠(9.15)−−−多高山(9.45-9.50)−−−老越路峠(10.10)
多高山山頂の石祠

葛生町の一等三角点峰「大鳥屋山」へ登ったあと、200号線から県道66号線へ入り、足利カントリーを目標にして老越路峠へ。

峠の最高点を前方へわずかに下ったところに登山口があった。駐車は峠最高点の200メートルほど手前に2、3台分のスペースがある。

登山口にはうっかりすると見落としそうな、古びた小さな道標があった。ここから薄い踏跡に入って擁壁上の金網フェンス沿いに登ると、樹林の中に良い道がついていた。
あとは山頂まで一本道が延びているが、これがなかなかの急登である。高低差は250メートルほどだが、この鉄砲登りにはけっこう汗を搾られる。

植林帯はすぐに抜け出て、明るく気持ちいい落葉樹林となる。特にナラの林が何とも良い雰囲気だ。
南斜面につけられたこの道は「日だまりハイク」を絵に描いたような穏やかさで、落ち葉の踏みごこちの良さといい、気持ちもおおらかになってしまう。いつものせっかちさを忘れて、ついついのんびり歩調となって、一歩一歩高度を稼いで行く。

階段を2ヶ所ほど登り、大きな岩を左から巻いて通過するが、このあたりが行程の半分ちょっとというところ。急登はさらに緩むことなくつづき、30分ほどで山頂に登り着いた。
頭部が崩れた石の祠が1基、それに四角い灯篭型をした石碑が一つ、これには天明元年と刻まれていた。特別な山名表示はなく、手製の小さなプレートが木の幹にかけられたいるだけだった。二等三角点標石は、コナラの落ち葉が厚く散り敷いた中にあった。
山頂部だけをのぞかせた浅間山、日光、赤城の山などを確認してから同じ道を峠へと下った。
 
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