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三ツ瀬 明神山=みょうじんさん(1016m)

愛知県 2005.02.21 単独 マイカー 三等三角点
コース 三ツ瀬(6.10)−−−南登山口(6.15)−−−1合目銀名水(6.35)−−−尾根上・2合目(6.50)−−−5合目(7.25)−−−乳岩分岐・6合目(7.35)−−−8合・馬の背(7.50)−−−明神山(8.05-8.10)−−−6合目(8.45)−−−2合目(9.15)−−−三ツ瀬(9.35)
山頂展望台
≪日本の山1000≫

151号を北上、時間があったので鳳来湖へ立寄ると、偶然ダム堰堤の先に乳岩経由明神山への登山口があった。コースはかなり長いようだ。

151号をさらに北上すると、新本郷トンネル入口で明神山への道路標識が左折を示している。小さな集落を過ぎ、最後の民家を過ぎると小さな橋を渡った先に3、4台分の駐車スペースと簡易トイレがある。
南登山口はここから300メートルほど奥にあった。

車内泊をして翌早朝明神山へ向かう。300メートルほどの林道の途中に2箇所ほど1台分づつの駐車可能のスペースがあった。
『明神山登山口』の大きな看板のところで小沢を渡って登山道へ入る。丸太の階段を登ったあと、しばらくは沢沿いの杉、桧の植林帯を緩やかに登って行く。足の長い霜柱が足元にサクサクと鳴る。やがて沢から離れるようにして少し勾配が増してきて1合目となる。濫觴の水・銀名水の看板がある。寒いので水を飲む気にもならない。1合目までで25分、これだと頂上まで4時間という計算になる。まさかと思うが少し心配になる。(このあとも各合目表示があるが、あてにしない方がいい)

ジグザグを切りながら登りきった尾根上が二合目、目の前に岩壁が迫っていて、明神山が岩山であることをここで認識する。岩壁は右から鎖に頼って登りきる。急坂がつづき、このあとも何ヶ所か鎖場などはあるものの、登山道はよく踏みこまれていて問題はない。岩場の通過にストックが邪魔になって、3合目付近にデポした。

5合目の表示を過ぎるとしばらく平坦に近い道となって足休めが出来る。ほっとした気分のあと少し登ると6合目、ここで乳岩からのコースが合流する。
いよいよこのコースのハイライト部分へと入って行く。鎖、梯子、岩場が連続する。とても1000メートルそこそこの低山とは思えない険しさで、中級山岳の岩稜を行くような錯覚を覚える。
鉄梯子を昇った岩場が8合目馬の背、巾が十分にあるので通過に何の心配もいらない。しばらく先でピークらしい高みが見えて、いよいよ山頂かと期待したが、実はもう一つ先のピークだった。

スタートから約2時間、山頂へ到着。高低差600数十メートルの割には時間がかかった。赤く塗られた大きな展望台が山頂を占領している。展望には好都合だが不粋の感は否めない。その展望台へ上がってみると、白銀の南ア、中ア、はるかに伊豆半島が望める。そして南ア深南部の山並みの先には富士山が頭だけをのぞかせていた。

登山の楽しみを十分に満たされた思いで下山の途についた。膝痛で下りも快調に飛ばすわけにはいかなかった。

愛知の山についてはほとんど知らないが、この明神山は愛知を代表する山の一つではないかと思われる。この愛知県3日間の山旅につおいても、“登ってよかった”と思わせてくれたのはこの明神山だった。
 
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