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南天山=なんてんやま(1483m)

埼玉県秩父 2005.03.16 単独 マイカー 三角点なし
コース 鎌倉橋登山口(6.00)−−−方円滝(6.22)−−−沢コース・尾根コース分岐(6.52)
南天山(7.35-7.40)−−−沢・尾根分岐(8.08)−−−方円滝(8.25)−−−鎌倉橋登山口(8.42)
後方の山は両神山
≪日本の山1000≫

千葉市の孫娘のところから長野への帰路、秩父の山へ立寄ってきた。

日本の山1000の南天山と四阿屋山の2山。
最初に登ったのは南天山、花園ICを出て140号線を走り、荒川のダム工事中の先で入波トンネルを抜けるとすぐに中津川方面210号線へ右折する。『ふれあいの森』の看板を目印にして走ると、やがて最後の集落中津川の先にふれあいの森がある。ダートに変った道をさらに進んで、小さなトンネルを二つくぐり、鎌倉橋を渡ったところに南天山登山口がある。道標があるのですぐにわかる。登山口付近に数台の駐車が可能。

橋のたもとから鎌倉沢に沿って登りはじめる。山頂まで3.2kmの表示がある。
登山道に雪が残っているが気になるほどのものではない。ときどき凍った雪に注意しながら丸太橋で何回も流れを渡りかえしながら進む。

たいしたことはないと思っていた雪も次第に多くなってきて、地面より雪を踏むことの方が多くなってきた。20分余で「方円滝」と表示された滝下に着く。水量が少なく、あまり見栄えはしない。
滝を高巻いたあたりから凍結した雪が繰り返しあらわれて歩きにくくなってきた。アイゼンをつけるにはままだ早い。相変らず沢の細流に寄り添うようにして奥へと詰めて行く。沢を離れるまで10回以上丸太橋を渡る。さらに丸太の桟道も数多く取りつけられていた。
凍結箇所が多くなってきたところで6本爪アイゼンを装着する。

滝から30分、急な登りもないまま沢コース・尾根コースと表示された分岐となる。道標だけ見るとどちらでも南天山へ行けそうに思えるが、登山口の看板によると沢コースは稜線へ突き上げた先からは南天山へ通じる道はなさそうだ。

尾根コースを取って樹林の中へと入ると、ジグザグを繰り返しながら一気に高度を上げて行く。
雪もかなり多くなってきたが、踏跡もあり、適当に締まっているので歩行に支障はない。凍結部分が多くなってきて、アイゼンなしだとスピードがかなり落ちてしまうだろう。
人工林を抜け出て明るい雑木林に変わり稜線へ登り着く。この登りで汗をたっぷりと絞られた。稜線を右へ、岩ッぽい痩せ尾根を数分たどると山頂だった。山頂直下の岩場は雪が凍結していてかなりの緊張感があったが、雪がないときなら特に問題はないだろう。
岩峰とも言えるとがった狭いピークだ。汗で濡れた体にときおり強く吹いてくる風が寒い。好天にも恵まれて展望はすこぷる良好、東方間近の両神山の眺めがとくにいい。西には奥秩父の山々が重なり合うようにして連なっていた。

なぜか膝痛があまり気にならずに、下山は快調に飛ばして1時間ほどで下ってしまった。
このあとただちに四阿屋山登山口へ向かって移動した。

この山は日本の山1000として知ったのだが、それまで耳にしたこともない山だった。マイナーの山の一つと言えるだろう。わざわざ訪れる登山者も数少ないと思われるが、登山道整備や道標も完全に整備されていて安心して歩くことができる。
 
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