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四阿屋山=あずまやさん(772m)

埼玉県秩父 2005.03.16 単独 マイカー 三等三角点
コース 道の駅・薬師の湯駐車場(10.00)−−−車道横断・小祠(10.35)−−−展望四阿−−−福寿草園−−−奥社(11.05)−−−四阿屋山(11.20-11.35)−−−奥社(11.45−−−柏沢・薬師堂分岐(11.55)−−−道の駅駐車場(12.35)
四阿屋山山頂
≪日本の山1000≫

南天山のあと、本日2座目の四阿屋山へ移動。
この山も日本の山1000の一つ。『あずまやさん』と言えば日本百名山の四阿山(2354m)を思い浮かべるが、ここ秩父は四阿屋山と書く。同名の山が長野県上田市近郊にもあって標高は1387mである。

140号線から37号線へ入って北上、道の駅・薬師の湯に広い駐車場があってここから登ることになる。
昨日までの寒波が緩み春の陽気となって、もってこいの早春登山日和。

登山コースは道の駅から国道を北へわずか歩いたところで左折、ここには両神神社と薬師堂がある。舗装された道をつま先上がりに行くと、左手に園地があるが、イノシシ避けの柵で囲まれて立ち入れない。そのまま舗装道を進んでから、駐車場の手前で左の橋を渡りキャンプ場の中へ入って行くと、福寿草園経由の登山道があった。これを薬師堂コースというらしい。

福寿草保護のためとして柵でものものしく囲まれているが、肝心のフクジュソウは影もかたちも見えない。時期がずれて花は終ったのかもしれないと思いつつのんびりと足を運ぶ。登山道というより公園の中を歩いているような気がする。
小さな社を過ぎると舗装された車道を横切る。近くには駐車場もある。他にも何ヶ所か駐車場があるようだ。

あずま屋の建つ展望台に立寄る。東方が開けて武甲山と大持・子持山、二子山などの眺めがいい。
あずま屋から少し上ると柵の中にフクジュソウの花がたくさん咲いている。この山はフクジュソウの自生で知られた山、その花にやっと出会うことができた。

左手には民家だろうか、何軒かの建物を見下ろしながら行くと奥社となる。ここで鳥居山コースが合流する。下山は鳥居山コースをとるつもりだ。
奥社の先で左手に進む正規の登山道とは別に、山頂へ直登できそうな尾根があり「急坂につき登山禁止」の看板がある。ということはこの尾根を登る人がいるということだろう。ためらいもなくこの禁止の尾根へ入ってしまった。藪につかまりながら、登るほどに険しさを増す。垂直に近い壁を攀じている気がする。あきらめて途中降りることにしても、登るよりもっと厳しいし危ない。こうなれば登りきるのみ。手がかりになりそうな木の根や潅木を探しながら、やっとの思いで登りきるとそこが山頂だった。それにしても厳しかった。

小さな山頂には、根の浮き上がった三等三角点、展望案内板などがあり、10人ほどの登山者が休んでいた。4、5人のパーティーが数組も来たら、はみ出されてしまうほど狭い。
西に両神山、南には堂々とした和名倉山をはじめ、奥秩父の破風山など。西上州の二子山、赤久縄、御荷鉾山などを望むことができた。

帰りは直登した危険な尾根はやめて、鎖場の登山道を奥社へと下る。何人もハイカーが登って来る。山頂はいっぱいになってしまうだろう。鎖場の様子を見て、山頂部の険しい山であることを認識した。

奥社からは鳥居山コースへ入り、少しぬかった道を薬師堂へと下った。
 
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