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山梨百名山 大菩薩嶺(2057m)
登頂年月日 1987/09/27 天候 晴れ 同行者 妻 マイカー利用
上日川峠(6.40)−−−大菩薩峠−−−大菩薩嶺−−−唐松尾根−−−福ちゃん荘−−−上日川峠(9.50)

≪手術後、始めての山歩き挑戦≫

ススキの向うに浮かぶ富士山
癌の手術を受け、人工肛門となってから日本百名山挑戦を思いついた。その最初の山「大菩薩」へ登ったのは手術から1年8ヶ月目のことだった。
20歳そこそこの昔、一度登ったことはあるが、そのときの記憶はまったく残っていない。まずは日本百名山のトップバッターとして大菩薩嶺を選び、こて調べに歩いてみることにした。

マイカーで乗り入れた標高1500メートルの上日川峠は、朝の冷気が肺の中までしみこむ。手術後ばしめての山歩きを前にした緊張と、今朝の冷気に思わず身震いが出る。
曇り空だが、大気は意外に澄んでいて見とおしが良く、富士山、南アルプス、八ヶ岳等がきれいにのぞめる。しかし登山らしい経験がほとんどない私には、個々の山名はひとつとしてわかるものはなかった。

ペースも何もわからず、上日川峠から大菩薩峠まで道標を見ながら妻と二人適当に登っていった。
富士山も美麗さが目を引く。夏の名残が残る9月だというのに、吹く風の冷たさが身にしみる。枯草色に変わった萱が一斉に風になびき、マツムシソウの薄紫色の花びらが一生懸命に風に耐えていた。

大菩薩嶺の山頂は樹林の中にあった。標柱がなければピークと知らずに通り過ぎてしまいそうな山頂だった。
帰路は雷岩まで戻ってから唐松尾根を下って出発地点の上目川峠へ下った。
(1987年9月記)

≪1995.12.23登頂時のデータ≫
小菅村大菩薩林道奥の登山口(6.25)−−−フルコンバ小屋(8.05)−−−大菩薩峠(8.40)−−−大菩薩嶺(9.15-25)−−−フルコンバ小屋(10.40)−−−登山口(11.45)


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