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山梨百名山 大栃山(1415m)
登頂年月日 2003/01/13 天候 快晴 同行者 単独 マイカー利用
桧峰神社徒歩15分手前へ駐車(11.10)−−−桧峰神社(11.25)−−−とびす峠(11.45)−−−大栃山(12.25-40)−−−とびす峠(13.05)−−−桧峰神社(13.15-20)−−−駐車地点(13.30)

大栃山頂上、白峰三山と眼下に甲府盆地

滝戸山、春日山という小さな山を2つ登ったあと、時間が早かったので同じ御坂山地の大栃山も登ることにした。
自動車の道順からは芦川村から鳥坂トンネルを抜けた先のアーチェリー場付近から登れそうに思えたが、登山道への取りつきがわからない。うろうろと探し回って時間を食ってしまうより、分かりやすい桧峰神社からの方がいいと判断していったん御坂の町まで下り、137号線を御坂トンネル方面へ方向転換、すんなりと桧峰神社への林道入口が見つかった。

ところがこの林道は少し進むと、狭い上に積雪も徐々に深くなって行く。自動車の轍が残されているので何とかなるだろう呑気に構えて進んだが、やがて路面と法肩の区別がつかなくなってきて、ほんのわずか轍を外しただけで雪にはまってしまった。四輪駆動でもタイヤが空回りするだけ。
こんな林道では助けもきかない。四駆の高パワーに切り替えて脱出を試みるとまんまと成功“オオ神様アリガトウ”という気分。自動車をこれ以上進めるのは諦めてここから歩き始める。
釈迦ケ岳への分岐を過ぎ、15分で桧峰神社だった。桧峰神社は“コノハズク”とのかかわりで知られているということで、その説明書きも表示されていた。。

自動車の轍は神社まで来ていたのに、そこからは登山者の足跡は見当たらない。この雪道の中、お参りに来ただけなのだろうか。
大栃山へは神社山門への小橋を渡り、流れの左岸に沿って登って行く。踏跡はないが何となく雪の下の登山道は見当がつく。釈迦ケ岳と大栃山への分岐となる“とびす峠”はすぐだった。北から登って来るコースもここで合流していた。東方に直角に向きを変えて赤松林のやや急な勾配をひとしきり登ると、ほぼ平坦な道となる。直前の降雪はいつだったのだろうか、それ以降人の歩いたあとはまったくない。雪に上には鹿の足跡が目につくばかりだが、明らかにそれとは違った大きな足跡も見える。登山者のものかと推測したが、突然林の中へ消えてしまう。まさか冬にクマでもあるまい・・・・が正体はわからない。

山頂付近からの富士山
積雪は20センチほど、表面がクラストしていてちょっと歩きにくい。
かなり長くつづいた平坦道から小さな鞍部へ下り、勾配を増した登りが終ると小さなピーク、大栃山の山頂だった。
山頂は赤松やミズナラの木立で北面以外は展望はない。開けたその北面には甲府盆地の広がりと、金峰山、甲武信岳、八つ、甲斐駒から南アルプス連峰、茅ケ岳ケなどが見える。さらに霞みに溶けこむような北アルプスも望むことができた。展望案内盤には大菩薩などもあったが、樹木が邪魔でよく見えなかった。
登りでは気づかなかったが、赤松の間からは巨大きな富士山が午後の陽に眩しく輝き、槍の穂先のような釈迦ケ岳の姿も見え隠れしていた。
甲斐の山へ登ったら、はやり富士山を見ないと忘れ物をしたような気分になるが、今日は3座目にしてその富士山を眺めることが出来た。

雪斜面の下りは早い。とびす峠まで走るように駆け下りてしまった。(2003.1.15記)


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