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山梨百名山 高川山(976m)
登頂年月日 2003/02/01 天候 快晴 同行者 単独 マイカー利用
長野(11.40)===双葉ICで仮眠2時間===初狩自徳寺霊園(4.40-5.55)−−−男坂経由−−−高川山(6.55-7.05)−−−女坂経由−−−自徳寺霊園(7.50===大月駅(8.15)

高川山からの富士山

もう40年も前になるが、東京在住の独身時代、高川山へ登ったという記憶が残っていたが、写真やデータのたぐいは何一つ残っていない。山梨100名山踏破の機会にもう一度登りなおしたいと思っていた。  

人工肛門の友人J氏とかねがね山登りをしましょうと誘い合いながらなかなか機会がなかったが、ようやくタイミングを合わせることができた。  
東京から汽車で来るJ氏と大月駅9時の待ち合わせとした。  
早朝の時間を無駄にするのが惜しい。待ち合わせ時間前に小さな山一つを登ることにした。高川山は山梨100名山であるとともに、大月駅にも近く、ちょっと登ってくるにはちょうど手ごろな山だった。    

深夜12時前、長野を出るときは横殴りの雪が降りつけていた。松本平へ入ると嘘のような星空に変る。  
双葉ICで2時間余の仮眠タイムを取ってから大月IC、さらに国道20号線で初狩駅を目指す。このあたりは10年ほど前、東京在住時に何回となく山登りに訪れてエリアで懐かしい。  
初狩駅に駐車スペースがあれば、そこから歩くつもりでいたが、車一台を止めるスペースもない。駅前の露地のような細道を線路に沿って大月駅方向へ僅かに進み、線路の下を地下道で抜けてすぐに左折、すれちがい不能の狭い露地を道なりに進んでまた左折、自徳寺前の急な坂道を登って行くと、新しく造成された霊園に駐車スペースを見つけることが出来た。  

霊園で足元が明るくなるのを待つ。空には降るような星のまたたき。その分冷え込みもきつい。  
歩けるほどの明るさが兆してきたところで5時55分出発。霊園からの林道は凍てついた雪道である。自動車の通行は可能だが駐車スペースの有無がわからず、歩いたほうが無難と判断した。  
10分余の歩きで、伐採現場となって高川山への道標が見つかる。放置されたままのシイタケ栽培のホダ木が朽ちて横たわっている。この少し手前に4,5台分の駐車スペースがあった。  
氷化した雪に足を取られないよう注意しながら杉植林の中を登って行くと、左男坂、右女坂の道標となる。多分男坂の方が急な道だろうと思い、登りはこっちをとった。急になったが雪はむしろ少ない。  
植林帯から雑木林に変り、やがて尾根上に出てコースは右へ直角に折れる。雑木林の木の間から、今にも朝日が届くかという富士山が見えてきた。緩やかな道をしばらく進んで、もう一度勾配が急になってひと登りすると高川山の山頂だった。  
陽はまさに富士の頂に届くところ、しかし太陽の昇る東の山には雲がかかって赤富士にはならなかった。  
眺望の妨げになる樹木はすべて伐採されていて、976メールとの低山とも思えない展望が広がっていた。三つ峠山、鶴ケ鳥屋山、御正体山、このあと登る予定の今倉山、丹沢方面、滝子山、黒岳。  また遠くには北岳と間ノ岳の白銀が、朝日に眩しく輝いていた。  帰りは女坂を経由して7時50分駐車場所の霊園まで戻った。  
往復1時間45分、高川山へ向かうハイカーが何組か登って行った。  


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