kai-022  山梨百名山一覧表へ  「山岳巡礼」のトップへ戻る

山梨百名山 菜畑山=なばたけうら(1283m)
登頂年月日 2003/03/13 天候 曇り 同行者 単独 マイカー利用
養豚場上(8.45)−−−林道終点(9.25)−−−菜畑山(9.50-58)−−−林道終点(10.10)−−−養豚場上(10.40)
このあと鳥の胸山登山口へ

菜畑山々頂、見え隠れしているのは今倉山

扇山を下山すると靴だけ履き替えてそのまま菜畑山へ向かった。
先月はじめ、菜畑山の尾根つづきにある今倉山へ、みちさかトンネルから登ったばかり。そのときにひと足延ばして菜畑山を往復すればよかったが、都合があって今倉山だけで帰ってしまった。

今回はみちさかトンネルを抜けて道志村へ下って行くと唐沢の信号機、ここで左折して約1キロで“菜畑山”の道標のある林道へ入る。すれ違いも出来ないような狭い林道を数分も上がって行くと養豚場となる。養豚場の建物の間を抜けて最後の壊れかかった建物の脇に車を止めさせてもらった。
この先自動車の轍もあり、もう少し奥まで行けるかと思って凍結した雪道を進んでみたが、狭い上にガチガチに凍りついた林道に不安を感じてすぐに引き返した。  
雪がなければ車で通り過ぎてしまう林道をてくてくと歩いて行く。轍のあとだけはいったん融けた雪が完全な氷状態となっていて、登山靴が滑って歩けない。なるべく轍を外して凍りついていない雪の上を選んで行く。こうして雪の上を歩いていても、3月ともなると真冬のように肩をすくめる寒々しさは感じない。
40分歩いて林道が終った。アンテナ施設があり、4、5台の駐車可能なスペースもある。
“菜畑山”の道標を確認して登山道へ入る。

樹林の中は完全な雪道であるが、歩く幅だけトレールが出来ているので何の問題もない。突然3、4頭の野犬の群が吠えかかってきた。一瞬たじろいだが立ち止まって睨んでいるとやがて奥へ向かって駈け去っていった。
なだらかな植林帯を抜けて、明るい落葉樹林に変わると急に勾配が厳しくなってきた。その分雪は少なく地肌の出ているところも見える。潅木につかまったりして急登を登りきるともう山頂だった。アンテナからはたった25分、わけない距離で拍子抜けするほどだった。
こじんまりとした山頂には“菜畑山・山梨百名山”の標柱。(記憶は曖昧だが三等三角点もあったような気がする)
快晴の予報が外れて曇り空となってしまった。楽しみの一つ、富士山の姿はない。天気がよければ富士山にその座を譲るのだろうが、今日は正面に見える御正体山が存在感を誇っていた。また隣の今倉山は木の間越にちらちら見え隠れしていた。

目を凝らすような展望もなくすぐに山頂をあとにする。アンテナまではトレールを避けて、踏跡のない雪の上を気持ち良くあっという間に駈け下った。
林道を下って行くと、アイゼンをつけて登って来る5人パーティがあった。
あっけない行程だったが、それでも高低差は500メートル余あって、それなりの山歩きという気分にはなれた。  
次は菜畑山とは道志の谷を挟んで南北に向き合っている、今日三つ目の鳥の胸山登山口へ向かった。


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