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山梨百名山 鳥ノの胸山(1208m)
登頂年月日 2003/01/13 天候 快晴 同行者 単独 マイカー利用
グリーンロッジ手前(11.10)−−−車道終点登山口(11.20)−−−l林道(11.35)−−−鳥の胸山(12.25-45)−−−林道(13.05)−−−下山(13.15)

鳥の胸山々頂

(山の名前は「とんのむねやま」とも読むそうです)

早朝の扇山、そして菜畑山と軽い山を二つ登り終って、さて三つ目はどうしようか。自宅を出るときには、いくつ登るかは別として、日程2日で候補の山は8つほど考えてきた。5座登ることができたし、空を見ると雲が増えてきて富士山の眺めは得られそうもない。山梨県の山へ登って富士山を見られないなんて「○○のないコーヒーなんて」というキャッチフレーズに似たものがある。
時計はまだ11時前、候補の一つ“鳥の胸山”は菜畑山からは目と鼻の先、道志の谷を挟んで南北に相対している。そのきれいな三角錐を見ているとどうしても登りたくなってしまった。

菜畑山登山口の林道から道志の里へ下り、山中湖方面に向かって唐沢の信号機を過ぎると道の駅がある。道の駅の西寄りに自動車1台が通れる幅の橋で道志川を渡り、そのまま坂道を登って行くとオートキャンプ場の小さな表示がある。表示にしたがって行くとすぐにキャンプ場となり、その先からは雪道となる。そこで小さな空地に駐車することにした。

グリーンロッジを通り過ぎ、10分弱の歩行で車道の終点となり、ここが鳥の胸山の登山口だった。今は雪に覆われているがかなりの台数が駐車できる広場となっている。  
鳥の胸山の道標にしたがって植林の中の登山道へとりつく。歩き始めてすぐ、見落としそうな道標で左折する。うっかりすると直進してしまいそうなところだ。思ったより雪が多い。このまま山頂まで雪上歩行となった。何人か歩いたトレールが残されているので歩くのに支障はない。
10数分で右から延びてきている林道へ飛び出す。コースを左にとってしばらくすると尾根を行くようになる。積雪は意外なほど多くなってきた。
鳥の胸山は丹沢山塊の西の端近くに位置して、菰釣山、城ケ尾山、畔ケ丸、加入道山などが近く、それらの山は以前登ったことがあるのに、鳥の胸山という山をまったく知らない存在だった。それだけ無名の地味な山ということだろう。

勾配がどんどん急になってきた。ときおり雪の下から丸太の階段が顔を見せる。(帰宅の途中、車でみちさかトンネルへ上がって行くとき、鳥の胸山を振り返るとその鋭角的な三角錐が急峻な登りをなっとくさせた)一歩一歩喘ぐように足を運び、登り着いたピークが山頂と思ったら、本当の山頂まではもうひと登りあった。 休まずに雑木林の雪道をさらに10分ほど登ったところが鳥の胸山の山頂、こじんまりとした山頂には、山梨百名山を示す標柱と三等三角点標石のほか、丸太でしつらえたベンチがある。
展望は西南の方角だけが切り開かれているが、富士山は予想どおり雲の中、今倉山や御正体山の眺めがあるだけだった。

小休止ののち同じコースを下山。
下りはわざとトレールを外して、踏まれてない新雪の上をショートカットしながらぐんぐん飛ばす。雪がクッションとブレーキを兼ねて快適そのもの。登り1時間15分のところを30分で下ってしまった。
昨日と同様、今日もまた小さい山ながら3座登頂となった。それぞれの高低差は扇山600メートル、菜畑山500メートル、鳥の胸山500メートル。3座合わせると1600メートルとなり、ちょっとした健脚並の行程と言えそうだ。
2日間6座に満足して帰宅の途についた。


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