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山梨百名山 兜 山(913m)
登頂年月日 2003/04/07 天候 晴れ 同行者 4人 マイカー利用
ゴルフ場北側の路肩(12.55)−−−渡渉−−−道標の三叉路(13.05)−−−大岩の展望台(13.30-40)−−−兜山三角点(14.00-14.15)−−−西方のピーク−−−夕狩沢と岩堂峠分岐(14.50)−−−林道(15.00)−−−駐車場(15.30)−−−ゴルフ場北側の路肩(15.40)

三等三角点の兜山
要害山〜大蔵経寺山を下山してから兜山へ移動。
同行の女性曰く「一つ山を登ったあと、また山へ登るなんて始めてよ・・・」とのこと。

春日居町のゴルフクラブ北側の車道路肩の広がりに駐車。沢を挟んだ向かいが兜山という位置関係。正規の登山口となる駐車場はさらに数100m行った先にあるが、事情知ったC子さんの案内で、ここからガードレールを乗り越えて沢へ降り立ち、飛び石で流れを左岸へと渡渉。わずか下流へ進むと道標のある三叉路となる。ここで夕狩沢と兜山岩場コースが分岐する。

ベニア板に“岩場コース”と大書された案内を脇に見て、兜山への登りに取りつく。最初から急な登りがつづく。一つ山を登ってきたとは思えない足取りで上を目ざす。健脚ぞろいだ。
午前中の要害山〜大蔵経寺山ではほとんど汗も流さなかったのに、この急登はなかなかのもの、早々に汗がしたたる。
難しい岩場はないが、大きな岩の点在する登りをひとしきり頑張るとコースは尾根状へと変ってくる。樹相はミズナラやカエデ、リョウブなどの雑木に赤松が混じって、雰囲気はいたって明るい。初夏を思わす陽気にT子さんは半袖のTシャツ1枚という身軽な装いに変身、F子さんは相変わらず目ざとく花を見つけてはみんなに知らせてくれる。

せり出した大岩で小休止。岩肌にはハーケンがいくつも見える。この岩場は絶好の展望台、正面に御坂山塊と富士山、大菩薩嶺から小金沢連峰の全容が見渡せる。天子山塊も遠望できた。山梨の山なら任せてというC子さんが、御坂の山々を一つ一つ指呼して教えてくれた。自分で登った山でも、指呼されてはじめてそれと確認できた山もいくつかあった。
大岩から山頂まではもうひと登りあった。

兜山山頂は、ここにも定番の「山梨百名山」の標柱と、三等三角点、ベンチなどがある。樹木に囲まれて展望はないが、山頂から僅か南側への踏跡を進むと立派な展望台が出来ていた。山名案内板もあって、設置は2003年3月、つまり前月に出来たばかりのものである。樹木が伐採されて南の展望が開けている。展望案内にはお坊山、笹子雁ガ腹摺山、達沢山、三ツ峠山、黒岳、釈迦ケ岳、大栃山、節刀ケ岳、富士山、春日山など、山梨百名山が記されていた。(展望台としては先ほどの大岩の方が少し優れている)

三角点からすぐ先で、左に山腹コースが分かれる。下山の近道のようだが、この先に兜山のもう一つのピークがある。ピークを踏まない手はないと意見一致、足を延ばすことにした。20分ほどの距離だった。感触としては三角点より30〜40メートルは高いような気がした。しかしそのピークには何の表示もなく、ひっそりとした突起に過ぎなかった。先ほどの山腹コースには戻らず、ピークから急降下してそのまま尾根を西進。岩堂峠・夕狩沢分岐の道標で岩堂峠方向への道を取ると、なだらかな下りに変わり、間もなく舗装された林道に降り立った。岩堂峠への道を見送ってこの林道を下って行くと、兜山への新しいコースを案内する道標が2ヶ所目についた。
林道を30分ほどで、トイレなどが整備された立派な駐車場となる。我々の駐車したところは、ここから10分ほど先だった。

このあとタイミングぴったりに満開となった甲府市内の桜の名所を案内してもらったりしてから、長野への帰途に着いた。


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