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山梨百名山 甘利山(1731m)千頭星山(2139m)
登頂年月日 1992/06/14 天候 晴れ 同行者 単独 マイカー利用
韮崎IC===広河原(6.30)−−−甘利山(6.45)−−−青木鉱泉分岐(7.25)−−−千頭星山(7.45-.8.05)−−−スケッチ−−−青木鉱泉分岐(8.30)−−−甘利山(9.00)−−−広河原(9.15)

甘利山頂上近くの広河原まで自動車で上がってしまった。山頂までたった徒歩15分、車でてっペんまで登ってしまったようなものだ。
甘利山はレンゲツツジの花の時期ということで、早朝 にもかかわらず、2〜30台の自動車が止まっていた。

遊歩道のような道をゆるく登ると、すぐに広々とした甘利山の山頂に着く。
群生しているレンゲツツジも、まだ3分咲き程度。最盛期には少し早かった。それでも広い山頂のあちこちに、三脚を構えたアマチュアカメラマンの姿が散らばっている。
雲量がやや多いが、何とか眺望は得られる。富士山が目一杯に映るが、頂上には雲がかかっている。藍色に連なる遠い山並みは、秩父・大菩薩連峰など、櫛形山は霞みに薄れて存在感がやや薄い。

目的の千頭星山は正面にある。その山頂あたりは笹原の広がりが見えて、いかにも気持ちよさそうな稜線だ。
千頭星山左背後には南ア白峰三山の一角と思われる残雪の頂。その左方、双耳の峰は笊ケ岳であった。
甘利山から千頭星山へは、レンゲツツジの中のしっかりとした道を下って行く。山ズミの白とも薄桃色とも言えない清楚な花が、ほのかにあたりを染めている。
新芽が鮮やかなカラマツの林を抜けると、突然笹原の中に立った。鳳凰三山がわずかに雪を残して、険しくそそり立つ姿は、改めて見直すほどの迫力に満ちていた。地蔵岳の尖塔、観音岳、薬師岳が手に取るようだ。

ツガの木立が点在する笹原を通過したあと、ひとしきり登ると千頭星山の頂上だった。甘利山から2時間とあったが、1時間で到着した。
山頂には数人のパーティーがたむろしていた。樹木に囲まれて眺望はないが、明るく開けた甘利山とは異なって、ここは静かで落ち着いた雰囲気があった。  

スケッチをしたりしながら、もと来た道を甘利山へ戻ると、その広い山頂は人が溢れていた。レンゲツツジをあてにして訪れた、ファ ミリーや若者のグループ、職場の団体、観光客の一団などである。それぞれに場所を占めて飲み食いに余念がない。
広河原まで下ると、駐車場は既に満杯の盛況だった。

(1992年6月記)


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