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山梨百名山 富士見山(1640m)
登頂年月日 2003.06.29 天候 曇り 同行者 単独 マイカー
平須(8.25)−−−山頂まで2キロ表示(9.05)−−−尾根上ベンチ(9.20-30)−−−山頂まで1キロ(10.00)−−−展望台(10.30-40)−−−三角点(10.00-10.10)−−−展望台(11.30-12.05)−−−尾根上ベンチ(12.45-55)−−−平須(13.30)

富士見山山頂

梅雨の晴れ間を期待して出かけたが予報に反しての曇り空、富士見山からの富士山展望はならなかった。

もう何十年も昔、この山へ登ったという記憶はあるが、詳しいことはまったく覚えていない。そのときは矢細工という集落から登ったような気がする。
今回は平須からのコースをとった。
R52を南下、中富町役場入口信号のすぐ手前、寺沢川に沿って右折する道へ入る。あとは途中分岐などもあるが、すべて無視して直進して行くと、無数の句碑が立ち並ぶようになり、堂平の集落に突き当たる。ここを左折して鉄製の橋を渡った先に平須バス停があり、その前に登山口がある。駐車スペースはバス停の手前にある。

梅雨どき特有のた湿度に加えて気温も真夏並。
薄ぐらい杉や桧の植林の中は、風も通らず蒸風呂の中を歩いているようだ。たちまち汗が吹き出してくる。山頂までの高低差は1000メートル近くあって、それなりに頑張る必要があるが、いつもの足に任せた歩きとはほど遠い最低のスローペース。いわゆるだらだら歩き。

山頂まで2.5キロの表示を過ぎると、勾配が一気にきつくなってくる。ジグザグを繰り返しながら登って行く。途中造林小屋が二つあった。雨宿りの時には役立ちそうだ。

気を紛らす展望も花もない、おまけにうっとうしい杉と桧の植林帯。ただ暑さに辟易しながら、義務感のように足を運んで1時間近く、尾根上に出るとベンチがあった。どっこいしょと腰を下ろして10分の休憩。汗でズボンまで濡れている。

さらに黙々と歩きつづけ、ようやく稜線に登りついて左へ少し進むと展望台だった。狭いピークには、静岡県の大きな山名標柱が立っている。おもちゃのような赤い鳥居と石祠もある。雲で展望はゼロ、せめて富士山の姿でも望むことができれば、上から下まで汗びっしょりの苦労も報われるのに・・・・なんて愚痴りたくなる。
瞬時雲が切れて、眼下に富士川の流れが見えただけだった。

最高点はこの先の三角点。「山頂まで30分」という看板がある。小休止をしてから三角点を往復。途中一つピークを越えて行く。晴れていても展望は望めそうもない道をほぼ20分で三角点着。稜線の通過点に過ぎないような山頂で、何もなかったら知らずに通り過ぎてしまいそうだ。
カラマツ林に囲まれた三角点は三等、その脇に山梨百名山の標柱が立っている。
長居をする雰囲気もなく、すぐに展望台まで引き返して昼食にした。

山頂を後にして下山にかかると、中高年の女性主体の30人ほどの団体が登ってきた。その賑やかなことと言ったら、今日の私よりよほど元気がありそうに見えた。

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