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山梨百名山 大室山(1588m)
登頂年月日 1993/10/02 天候 晴れ 同行者 単独 電車・バス
新松田駅==バ==西丹沢(8.30)−−−権現山登り口(8.55)−−−畔ケ丸(10.05-10)−−−モロコボ沢の頭(10.25)−−−白石峠(11.30)−−−加入道山(11.40-55)−−−大室山(12.40-55)−−−犬越路(13.40-55)−−−用水沢出合(14.35)−−−西丹沢(15.00)

『日本山岳耐久レース』が1周間後となり、その足慣らしのつもりで丹沢の山を歩いてきた。
大森を始発の電車に乗っても、登山口に着いて歩き出したのが8時半、自宅を出てから4時間である。以前は箒沢が終点だったバスが、さらに奥の西丹沢自然教室まで延びていた。
自然教室裏の橋を渡って畦ガ丸への登山道へ入る。沢沿いの堰堤を3つばかり越え、ひきつづきその小択に沿って登って行く。 100メートル間隔と言えるほど、頻繁に道標が立っている。公園の中でも歩いているようだ。人手が必要以上にかけられているのが、いかにも都会の山という感じだ。

細くなって来た沢の流れと別れて、コースは本格的な登りに変わってきた。
ブナの木立が見られるようになると、間もなく畦ガ丸山頂だった。樹木に囲まれた薄暗い山頂で、展望もなくケルン状の小さな記念塔が立っていた。
山岳レースの足慣らしと思って、少し頑張って歩いた結果、標高差750メ ートル、3時間のコースを1時間35分で到着。山頂の5分ほど先に避難小屋がある。切り開きになっていて、透き通った秋の空が広がっていた。

一息いれたい気分を振り切って次のピーク加入道山へ向かう。
さすが都会近郊の山は、豊かな経済力を背景に、登山道の手入れもよく行き届いて快適過ぎるほどである。好天に恵まれた表丹沢は、ハイカ ーが列をなすほどの賑わいだろうが、ここ西丹沢の稜線上には人っ 子一人見かけない。

ときおり木の間越しに御正体山が見え隠れする。何回かコブを越えて加入道山のピークに立った。
加入道山も樹林に囲まれて展望はない。稜線の一通過点と しか言いようのない山頂だった。山頂の避難小屋を覗いてみると、実にきれいに片付いていて感心した。

三つ目のピーク、主峰の大室山へ向かう。
加入道山からはいったん下った後、急登を詰めて行く。登山道に草が被ったところもあって、このあたりはハイカーが比較的少ないのかもしれない。
大室山の頂上もまた展望はまったくない。
耐久レース足慣らしの今日は、山頂でのんびり休んでいるわけにも行かない。すぐに下山にかかった。

バスの時間調整に犬越路で15分ほど休憩を取ったあと、西丹沢へ下った。

(1993年10月記)


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