kai-059 山梨百名山一覧表へ 「山岳巡礼」のトップへ戻る
登頂年月日 1981/07/14 | 天候 晴れ | 同行者 妻 | マイカー利用 | |||
伊那ケ湖登山口(4.55)−−−林道交差(6.20)−−−祠キャンプ場(7.30-35)−−−コース間違えロス40分−−−櫛形山への分岐(8.40)−−−櫛形山(9.00)−−−裸山(9.25)−−−あやめ平(9.40-10.15)−−−林道交差(11.00)−−−北尾根登山口(11.40)−−−伊南ケ湖(12.00) | ||||||
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櫛形山と言うのは大きな背稜全体を指し、唐松岳、裸山、奥仙重などのピークを持っている。今の若者は、昔のあのツゲの櫛を知らないかもしれないが、甲府盆地から眺めると確かにそのような形に見える。 妻も同行、夜明け前に自宅を出て、登山口の伊奈ケ湖着4時55分。 早速中尾根登山道を登り始める。雲が山肌にまとわりついて天気は芳しくない。やや薮っぽい登山道を50分で標高差350メートルを稼いで小休止。 一度林道を横切り、かなり急な登りを進む。雨がぽつぽつ落ちてきた。1時間でさらに500メートル近い高度を稼いで二度目の小休止。妻はけっこうがんばっている。 間もなくで祠頭のキャンプ場に着く。巨木の根かたに草に隠れるようにして小さな祠があった。 キャンプ場の水を一口味わってから、山頂を目指す。ここでちよっと失敗。分岐で奥仙重へのコースと思って取った道が、道形としてははっきりしているものの、あまり歩かれている道ではなく、2〜 30分も進んでから、登山道でないことに気付く。間違った分岐からすぐ先に、ちゃんとした道標の立つバラボタン平の分岐があった。往復40分程度のロス。 妻にはここからまっすぐアヤメ平へ直行してもらい、私だけ櫛形山最高峰の奥仙重の頂上を踏み、アヤメ平で会うことにする。 樹林帯の登り30分とあったが、20分で到着。途中にアヤメの群落があったが、本物はこれから先のアヤメ平の方である。 奥仙重は黒木の樹林の中の平頂で、眺望は皆無、三角点もどこにあるのか分からなかった。私とは反対側からハイカーがどんどん登って来る。池の茶屋林道終点からのコースで、そこからならわずか1時間程で奥仙重まで来てしまう。300メートル未満の高度差しかない。 山頂を後にアヤメ平に向かう。様変わりにハイカーの姿が多くなって来た。 裸山の真下にはアヤメの大群落が見える。曇り空ながら雨も上がり、カメラで花を狙う人の姿も多い。裸山の山頂からアヤメの群落を俯瞰する。 裸山からぐんぐん高度を下げて、アヤメ平に着くと妻が待っていた。ここがアヤメ群落のメインで、アヤメ見物の人で溢れている。 霧の去来する中、紫紺に咲き揃ったアヤメが、一面覆いつくしていた。パンフレットには、その数3000万株と書いてある。 霧で全容一望というわけにはいかなかったが、たしかに大群落である。 アヤメ群落の中に、オダマキ、テガタチドリ、イチヤクソウなども見られた。 下山は北尾根登山道を下った。 (1981年7月記) |
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