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山梨百名山 黒川鶏冠山(1710m)
登頂年月日 1993/03/26 天候 曇り 同行者 単独 マイカー利用
柳沢峠(7.30)−−−六本木峠(8.15)−−−横手山峠(8.40)−−−鶏冠山(9.10)−−−黒川山三角点(9.20-30)−−−見晴台(9.35-10.30)−−−横手山峠(10.50)−−−六本木峠(11.20)−−−柳沢峠(12.00)

黒川山三角点
八王子ICから五日市、青梅、奥多摩湖と青梅街道を走って柳沢峠へ。

3週間前(3月7日)、佐倉フルマラソンを走った。フルマラソンを完走して自らの病後に終止符を打つつもりだったが、最後に歩いてしまい完走はならなかった。スタートで5分近くのロスはあったものの、5キロ通過が30分、10キロが58分。これでは4時間も難しい。悪くても3時間50分前後を見込んでいたが、35キロ過ぎからの上りで疲労困憊、歩くはめになってしまった。高低差20〜30メートルの起伏が5回もあったり、途中の驟雨、青梅マラソンでの膝痛、抜け切らない風邪、『もう一回だけフ ルマラソンを完走したい』という夢を実現するには、条件が悪すぎた。ゴールインは4時間10分。メロメロのゴールだった。

3週間後にもう一度フルマラソンを走ることになっている。今日の山行も無理のない軽いコースを選んだ。  里は4月中句並の陽気というのに、標高1500メートルに近い柳沢峠は風が冷たい。峠の食堂裏にある市営駐車場に車を止めて、六本木峠の道標の立つ登山道へ入る。
日陰の道は雪が氷化している。滑らないように注意して足を運ぶ。凍っていないところでは、ときどき踏み抜いて足を取られたりする。シジュウカラの囀りが春を告げている。

多少の起伏はあるが、坦々とした道で六本木峠着。右は丸川峠から大菩薩峠への道である。台形の山頂を持った鶏冠山が見える。
六本木峠から下り加減に行くと林道を横切り、横手山峠で落合集落からの道を合わせ、鶏冠山頂上へ向かう。
急ぎもせず道草もくわず、汗をかかないほどの足並みを保つ。
黒川鶏冠山とは三等三角点のある『黒川山』と鶏冠岩のある別称『鶏冠山』とを指すようだ。
黒川山の台形の頂上の下をトラバースして、一旦黒川山を通り過ぎたところで左手に登り返すと三角点と見晴台があったが、先に標識のある鶏冠山へ寄ってみることにした。(案内書と違って展望も何もなく、道 もなく薮を分けて10分ほどで到着したが、後で考えるとそれはどうも標識が間違った方へ向いてしまったいたのだと思われる)三角点は展望がなく、写真だけ撮って台形の尾根を西へ少し進むと露岩の展望台があった。私以外に人影はない。目の前に大菩薩嶺の姿 が大きい。ここから見る大菩薩嶺はきれいな三角錐で、いままで見て来た感じとは大きく異なっていた。甲武信岳をはじめとした奥秩父の山々が青くかすんでいる。
この冬、三級アマチュア無線の免許をとった。山頂にトランシーバーを置くと、東京のアマチュア電波がどんどん飛び込んでくる。
露岩で1時間ほど過ごしてから見晴台を後にした。
薄い踏みあとをたどって台形の尾根を西へしばらく進んだが、道が消えてしまい、仕方なく強引に薮を踏み分けてトラバース道へ下った。

(1993年3月記)


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