kai-069 山梨百名山一覧表へ 「山岳巡礼」のトップへ戻る
登頂年月日 2001/03/21 | 天候 曇り | 同行者 単独 | マイカー利用 | |||
本栖湖キャンプ場( 5.40)---竜ヶ岳(7.15)---キャンプ場(8.20) | ||||||
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富士山を取り巻く山はほとんど登り尽くしているのに、この竜ケ岳が残されたままになっていた。 近年端足峠からも、本栖湖からも良い登山道が開けて、誰でも簡単に登れるようになったと聞く。私の住む奈良県にも「竜ケ岳」という名の山がある。ちなみに日本山名辞典を開いてみると、同名の山が10もあった。他に竜王山とか竜ケ峰とか、竜のつく山がたくさんある。 今度登った竜ケ岳は、山梨と静岡の県境にある。 本栖キャンプ場を5時40分にスタート、道標に誘導されてキャンプ場の中を通り、10分ほどで登山口に着く。道は良く整備されているが、ぬかるみがひどくてあまり快適とは言えない。ひと登りすると尾根に乗って、ぬかるみは少しよくなった。ところどころ凍った雪が残っている。もう少し残雪があると思ったが、予想に反して山頂までたいしたことはなく、拍子抜けするくらいの雪しかなかった。 尾根歩きに変ると、雑木林越しに大きな富士山が終始左手に見える。少し靄っているのと、上空に薄雲があって絶好とはいかないが、それでも端正な姿は目を引きつける。 小さなピークを越えて、最初のポイントは石仏のある好展望台、休憩用のあずまやがある。笹で覆われた竜ケ岳山頂へ向けて、電光型のじぐざぐの道が見とおせる。 木立のない笹一色の登りは、ゆるやかなじぐざぐ道で苦もない登りだ。広々とした朝霧高原が眼下に、そして富士山は途絶えることなく視界にある。竜ケ岳の奥に見えるのは毛無山で、こちらはまだ雪がかなりありそうだ。 じぐざぐ道を数えたら、40回前後の曲折を繰り返した。 勾配がゆったりして山頂の一角に登りついたようだ。 登山道の雪は、固く氷化している。たおやかな大きな竜ケ岳山頂は、端から最高点まで10分近くあった。 山頂の笹は広く刈り払われて、公園広場のような大きさがある。 富士山はさすがに日本一の山、威風堂々と天空を占めて他を寄せつけない貫禄がある。 正月前後にはこの竜ケ岳山頂からご来光を見ると、富士山頂のお鉢から陽が昇るのだそうだ。竜年の昨年は、そのご来光を見るために、多くの登山者が夜明け前から登ったという話を聞いた。 遠望の南アルプスは銀嶺の高峰を屏風のように連ねている。仙丈ケ岳は北岳の背後となって見えないが、甲斐駒、北岳、間ノ岳、農鳥、塩見岳、荒川三山、赤石岳、聖岳という3000メートル峰が一望である。 登山口には、山頂まで2時間40分と書いてあったが、1時間35分で登ることができた。 帰りも同じ道を下った。 (2001年3月記) |
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