kai-070  山梨百名山一覧表へ  「山岳巡礼」のトップへ戻る

山梨百名山 横尾山(1818m)
登頂年月日 2002/12/03 天候 晴れ 同行者 単独 マイカー利用
自宅(6.30)===佐久IC===信州峠(8.35)−−−横尾山’9.40-50)−−−信州峠(10.35)===御陵山へ

横尾山頂上
長野市の自宅から見える2000メートル前後の山々も、すでに雪をかぶって冬化粧している。横尾山はどうだろうか。一応積雪を予想して、その用意はして出かけた。
信州峠まで自動車が上がってくれればいいが・・・、そんな心配をよそに道路には雪のかけらもなく、登山口の峠まで難なく行き着けた。
峠には10台分ほどの駐車スペースもあり、“横尾山登山口”の目立つ道標も立っている。
最近になって山梨100名山を知るまでは、横尾山という山はまったく知らなかった。
車道からコンクリートの階段を登ると雑木林の中に緩やかな登山道が延びている。ミズナラを主体とする落葉樹はすっかり葉を落とし、冬枯れの林は静まりかえって冬のたたずまいが濃い。
数分で雑木林を抜けると、ちょっとの間カラマツの若木の林に変るが、すぐにまた広葉落葉樹の中を行くようになる。
ミズナラにダケカンバが混じるようになって勾配も急になってきた。踏んだ落ち葉のささやきを耳にしなが、このコース一番の急な登りを終ると、目の前にキツネ色に冬枯れたカヤトの原が広がる。八ヶ岳連峰権現岳の険しい姿が目に入る。振りかえれば金峰山、瑞牆山、そして雲が邪魔にはなるが甲斐駒ケ岳のてっぺんも顔をのぞかせている。快晴ならさらに素晴らしい展望が得られることだろう。風もなく、穏やかなカヤトの原に臥して、このまま昼寝でもしたいような空間だった。

カヤトを過ぎると、雰囲気としては横尾山の頂上がもうすぐという感じがするが、山頂はもう少し先だった。カヤトの原から先はがらりと様子が変わって、露岩の目立つ稜線状の道となる。
北には浅間山、御座山、天狗山などが樹間に見え隠れする。小さな起伏をたどって、最後にダケカンバの霧氷を見ながら急登すると山頂だった。『横尾山 山梨百名山』の標柱と二等三角点がある。
目の前に聳え立つ白銀の八ヶ岳をはじめとする展望を、しばらく眺めてから山頂をあとにした。

日差しとともに凍った地面がゆるんできて、滑りやすい黒土に気を配りながら登山口へと下って行った。


山梨百名山一覧表へ   「山岳巡礼」のトップへ戻る