kai-086  山梨百名山一覧表へ  「山岳巡礼」のトップへ戻.る

山梨百名山 篠井山(1394m)
登頂年月日 2004.09.21 天候 曇り・雨 同行者 妻 マイカー
奥山温泉登山口(9.15)−−−渡り場の頭(10.00-10.05)−−−山頂ルート分岐(10.40-10.50)−−−篠井山(11.00-11.15)−−−奥山温泉登山口(11.15)

山頂2等三角点

山梨百名山は、3月に97座目の思親山を登って以来、半年も途絶えていた。母の四十九日に辰野へ行ったついでに足を延ばして篠井山へ登った。3月の思親山登山のとき、実はこの篠井山へ登る予定だったのに、奥山温泉への林道通行止めで思親山へ変更した経緯がある。 今度は無事に林道を通ることができた。

52号線を南下し、富沢町で徳間方面への道へ入ると、あとは奥山温泉への道標を追って行けば、グリーンロッジを過ぎ、橋のたもと、休憩舎のところが登山口になっている。駐車スペースも十分ある。

登山口に≪ヒル、まむし注意≫とあったが、気にすることもなく出発。雲は多いが晴れ間も見えて天気は持ちそうに見えた。
大洞川の沢を右岸左岸と何回も繰り返して行く。植林の暗い沢に点在する大きな石には、緑のコケが張りつき、幽邃な雰囲気を漂わせている。繰り返しあらわれる小滝を見ながら、比較的緩い登りを妻の足にあわせてのんびりと行く。まだ秋の気配はなく、木々の緑も夏のままである。

ときには高巻いたりしながら45分で渡り場の頭を渡渉。この岩場は水量が多いと見栄えのする滝と化すのだろう。ここで行程の半分ほどか、一服してから山頂を目指す。
沢を離れて少し急になってきた。樹林のジグザグを切りながら高度を上げて行く。登山口から山頂までの高低差は約750メートル、適度なハイキングコースという感じだ。
予報では今日も厳しい残暑、暑さを覚悟してきたが低山の割りには肌寒いほどの心地よい風が吹いてくれて助かる。家内の足に少し疲れが見えるようになったころ、『山頂コース 15分』の道標の立つ分岐となる。ひと休みしてその道標の指し示す右手をとる。

道標どおり15分で山頂に到着した。東の方向だけ樹木が切り開かれていたが、生憎の曇り空で展望はゼロ。せっかくの山梨の山なのに富士山が望めないのは忘れ物をしたように物足りない。
狭い山頂には二等三角点、登頂記録帳ボックス、鐘などがあった。
雨が落ちてきた。展望もない山頂に長居をしても意味がない。早々に山頂をあとにした。登って来たのとは反対方向へ急な坂を下ると、小さなコルに出て、道標にしたがい奥山温泉方面へ沢状の歩きにくい道を下って行くと、『山頂コース 15分』の道標のところへ出た。

雨が少し強くなってきて、あとは雨具をまとい同じ道を休憩なしで登山口まで下った。
最後は本降りの雨となってしまった。あてにしていた奥山温泉は定休日のため、鰍沢の「かじかの湯」に入り、帰路についた。

温泉へ入るとき、足の付け根あたりに血が流れて、パンツが真っ赤に染まっていてびっくりした。どうやらヒルにやられたらしい。妻も同様、足から血を流していた。ヒルには注意を要する山のようだ。


山梨百名山一覧表へ   「山岳巡礼」のトップへ戻る