tohoku-012 東北百名山一覧表へ 「山岳巡礼」のトップへ戻る
登頂 2006.10.11 | 単独 | マイカー 地図 冷水岳南東 | 小岳 三等三角点 | |||
林道終点駐車場(6.25)−−−登山口(6.35)−−−小岳(7.20-7.25)−−−林道終点駐車場(8.15) | ||||||
≪東北百名山≫
前夜は素波里湖先にある休暇村キャンプ場の駐車場に車内泊。 休暇村までは藤里町からたいへん良い道でわかりやすかった。 夜の明ける前にキャンプ場を出発、暗いダートの林道をヘッドライトの灯りを頼りに奥へ奥へと走る。とにかく長い林道だ。おまけに路面はでこぼこで走りにくいことおびただしい。藤里駒ケ岳への道を右に分けると、それからが一段と路面状況は悪化、胃と腸が入れ替わりそうな辟易とする悪路。とにかく早く登山口へ着いて欲しいと願う。 キャンプ場から20キロ、暗い道をノロノロ運転で1時間弱、ようやく終点となってほっとする。かなり余裕のある駐車場、それに立派なトイレも設置されていた。 早速小岳へ向けて歩きはじめる。最初は林道跡の平坦道歩きが10分ほどある。あたりの落葉樹は紅葉が美しい。 林道跡が終って山道への取付きが実質的な登山口、ここには『小岳山頂へ』という道標が立っている。ジグザグの急登10分で尾根に登り着く。あとは尾根通しに高度をかせいで行く。行程の標高差は400数十メートルだろうか、勾配もほどほどというところで足への負担はあまり感じない。 歩きやい尾根道はみごとなブナ樹林、ここはもう世界遺産白神ブナ樹林の一角でもあるのだ。ブナは黄葉が進みまさにお花見山行の気分、ただクマの出現だけには注意を怠れない。 途中勾配が緩んだあたりで左から登山道が合流する。さてこの道はどこから来ているのか。国土地理院の地図には小岳への登山道は1本も記されていないのでわからない。 気がつくとブナの大木帯は終わり、少しづつ疎林へと変わってくる。やがて低潅木林となり展望も開けてくるが、あいにくの曇り空で遠望はきかない。 ハイマツが目につくようになる。1000メートルそこそこの低山でハイマツとは、さすが東北北部の山である。 潅木の尾根は前方の見通しがよくきく。あれが山頂かと思って着いてみるとその先にまた高みが一つ、今度こそと登っていくとまた一つ、結局三度だまされて4回目のピークが小岳山頂だった。 小岳山頂という標識が一つ、それに三等三角点標石。少し離れて石祠が一基潅木に囲まれていた。 視界を遮るものはないが、雲のために遠望はきかない。それでも3年前に登った藤里駒ケ岳がすぐ隣に見えていた。楽しみにしていた岩木山は雲の彼方でその姿はなかった。 遠望こそないが周囲を埋め尽くすように広がる白神のブナ林は圧巻である。これに陽があたっていたら黄葉がさぞかし素晴らしいことだろう。 記念写真を撮ったりするとすぐ山頂をあとにした。 帰りの林道は明るいこともあって思ったより早く走ることができた。このあと本日二つ目の田代岳へと向かった。 駐車場まで降りてから登山口がもう一つあるのに気がついた。林道を上がってきて駐車場へ入る寸前、左手に小岳登山口の道標があった。登る前にはまったく気がつかなかった。途中合流したコースだとすれば、帰りはこのコースを歩けばよかった。 |