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東北百名山  須金岳(1253m)
 
 2006.10.16 天候 曇り 単独 地図 軍沢北西  須金岳 三等三角点
大森平登山口(5.35)−−−3合目(6.05)−−−5合目(6.20)−−−水沢森(6.45)−−−1191m須金岳山頂標識(7.10)−−−須金岳付近のコース最高点(7.35)−−−須金岳山頂標識(8.00)−−−水沢森(8.20)−−−登山口(9.05)
須金岳1191メートル地点

須金岳は東北百名山とともに日本の山1000にも名を連ねている。

東北山旅の最終日、この日は東鳥海山と須金岳の2座を予定していたが、何となく早く帰宅したくなって東鳥海山はパスすることになってしまった。

昨日甑山へ登ったあと須金岳登山口へ移動、雄勝町から国道108号線・別名仙秋ラインを鳴子温泉方面へ向かう。途中鬼首エコロードの方を走ると連続するトンネルを抜けた先に鳴子温泉という背の高い大きな看板があり、ここが大森平のバス停。バス停脇の広場に車を止めて一夜明かす。

バス停から旧道をほんの少し入ると須金岳の登山道標が右手の林道を指しいる。ただし林道入り口には簡単なゲートがあって一応通行止めの形をとっているが、ゲートの脇は広くなっていて自由に車は往き来できる。
ゲートの脇を通って林道を2キロ前後だろうか、仙北沢の橋を渡ったところに2台分ほどの駐車スペースがあったのでここに車を止め.る。登山口はそのすぐ先で道標も立っていた。

最初は薄暗い杉林の中、平坦かやや下りに感じる陰気な道で、そのあと尾根に向けての登りとなるところが1合目の表示。2合目を過ぎてジグザグを登りきると尾根上に出た。ここまで25分、少し進むと3合目の表示となる。このあたりから前方遠くになだらかな高みが見えてきたのが須金岳と思われる。周囲の樹相も豊かなブナを主体にミズナラやヒバの林となって東北らしい山の雰囲気が満ちてきた。

合目の文字が消えているが5合目と思われる地点を通過、6合目から水森にかけての急な登りはブナの大木があたりを覆い、目を見張るような素晴らしい樹林を展開している。このような樹林の中を歩いているというだけで幸せな気分になってくる。杉やヒノキの人工林と比べて、この豊かさの違いはなんと大きいことか。
汗を流しながらもこの豊かさに後押しされて登りついたピークが水沢森。平坦に近い道がしばらくつづき足休めになる。

相変らずブナの林は途切れない。
8合目、9合目と再び急な登りとなる。道の状態がいいので足ははかどる。そして小さな草地の空間に出ると須金岳山頂1253mの表示がある。実は1253mはこの先にある最高点で、この草地は地図上の1191.5m、三等三角点の場所である。
1253メートルの最高点には登山道がなくて登ることができないが、その近くまで足を延ばしてみる。そのまま登山道を進む。ブナやダケカンバの矮樹の間を縫うようにして行くと突然視界が開ける。目の前に須金岳の最高点、そして淡い山影を見せるのは栗駒山だろう。登山道の一番高い地点、地図上の1241mまで行ったところでUターンすることにした。



1週間の東北山旅を終えて東北百名山の残りは15座となった。その15座は山形と宮城県の山、あと2、3回の東北山旅で終ることができるだろう。
東北自動車道、磐越道、北陸道経由で長野へと長い道のりを車を走らせて家路についた。


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