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東北百名山 黒伏山(1227m)
登頂年月日 2007/08/25 天候 晴れ 同行者 単独 マイカー利用
黒伏高原スノーパーク(9.40)−−−小沢(10.55)−−−巻き道終り・分岐(11.00)−−−黒伏山(11:55-12.00)−−−稜線下山口(12.15-12.30)−−−巻き道終り・分岐(13.00)−−−小沢−−−黒伏高原スノーパーク(14.15)


2007年8月東北山旅≫・・・日程表
栂峰 硯上山 翁倉山 七ツ森(笹倉山・松倉山) 甑岳 黒伏山 面白山 長井葉山 白鷹山 富神山

地図・・・船形山南西   黒伏山・・・二等三角点

≪東北百名山≫
黒伏山山頂

甑岳を下山して黒伏山へ向かう。東根温泉を通り29号線と分かれて黒伏高原スノーパークをめざす。国道並みの立派な舗装道路が黒伏高原スノーパークまでつづいている。甑岳からの移動時間は1時間余だった。

登山口には車が3台、先に登っている人がいるようだ。スノーパークから見る黒伏山の絶壁はすごいものがある。それでも一般登山道はちゃんと作られている。
登山届けに記入して出発する。車の通れるほどの道を沢へと下って行くと橋があり、その10メートルほど下流の沢の出合いに渡渉の案内板が立っている。
橋を渡らずに沢へ降りる。飛び石で渡ろうとしたが、滑って靴ごと水に入ってしまった。左に合流している沢を渉って黒伏山へのコースへ入る。最初だけ急な登りだが、そのあとはいやになるほど長い巻き道がつづく。ただブナ林の美しさはすばらく、目も心も洗われるようだ。

樹間を透かしてときどき垂直にそそり立つ絶壁が見える。かなり歩いたところで緑に苔むした岩塊の道に変わる。そろそろ登りに取りつかないかと期待するが、再び地道となってさらに巻き道はつづく。

ちょっとした下りに変わると小さな沢へ出る。わずかだが水が流れている。小沢から数分進むと尾根乗越状の分岐だった。反対側から登山道が上がってきている。2万5千図には途中までしか登山道が載っていなので、どこから来ている道かわからないが、逢沢林道0.1キロ、大平放牧場3.4キロ、黒伏山2.2キロという道標がある。

長い長い巻き道がようやく終わり、乗越分岐からいよいよ本格的な登りとなった。この急登は半端ではない。これでもかこれでもかというほど、まさに胸のつかえるような容赦ない急登が山頂付近までつづく。登山道にはロープが切れ間ないほどつながっている。ロープにつかまり、腕力も駆使して一歩また一歩と高度を上げていく。天気がいい分暑さも身のしみる。汗は流れ放題、急登の高低差は400メートルほどと思われるが、その倍も登った気がする。

ようやく山頂の一端に登りついてほっとする。道標には右行き止まり、左は××森と消えかかって読めない。切れ落ちた絶壁の下には黒伏高原スノーパークのゲレンデが見える。なかなかの高度感だ。三角点の山頂はそこから左へ進み、一度小さく下ったあともう一度登り返したところだった。

小さな切り開きに立派な山頂表示板と三角点、周りは樹木に閉ざされて展望はない。
居合わせた青年に写真を撮ってもらい、行き止まりという道標まで戻る。2、3分先の行き止まり行ってみたが、蔵王と思われる山影が見えるだけで、大きな展望はなかった。木陰でしばらく休憩してから同じ道を登山口へと下った。
単純標高差にすれば500メートルそこそこの山だが、疲労感はかなり大きかいものがあった。

このあと明日予定の面白山登山口の天童高原キャンプ場へ向かい、この夜はキャンプ場の駐車場で車中泊とした。


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