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東北百名山 霊 山=りょうぜん(825m)

登頂年月日 
2005.10.19
天候 小雨 単独 マイカー 霊山 三等三角点
駐車場(5.45)−−−護摩壇(6.30)−−−東物見岩(6.50)−−−駐車場(7.30)

霊山のハイライト「護摩壇」
≪福島県秋の山旅−9−≫

霊山登山口の大きな駐車場で、ただ一人一夜を過ごす。
夜半は星がまたたき月が照っていたのに、目覚めると小雨が降っていた。
岩山とはいうものの観光客も周回するコース、雨だからと言って案ずることもないだろう。

昨夕、アマチュアカメラマンが何人も岩壁の写真を撮っていた。例年だと紅葉の時期で、岩壁を彩る紅葉写真のスポットになっているようだが、今年は染まり始めたばかりで傑作写真にはまだ無理のようだ。

雨具をまとい、カメラだけポケッとに突っ込むと、足元が明るくなったのを見定めて出発。
登山口に置いてある無料配布の登山マップを持ってくるのを忘れたが、道標完備で心配は要らないだろうとタカをくくって、そのまま山へ向かった。
車が通れるほどの広い道を、つま先上がりに登って行く。
日暮岩入口とか見下岩、甲岩などの表示が立っているが、濃いガスで展望はのぞめず、立ち止まることもなく歩を進める。岩山ながら危険箇所は安全に防護されていて、傘をさしても問題なく歩けるほど整備された道がつづく。
霊山周回の最大のスポット『護摩壇』へ立ち寄る。写真でおなじみの景観も、ガスの中では魅力半減、感動もなく通過。

さて最高点に立たなくてはいけない。歩いていけばどこかに表示があるだろう。国司館跡、霊山城跡あたりで道が複雑に交差している。その上濃いガスで見通しも悪い。せっかくの道標も、指す地名がどこに位置するのか地図がないとわからない。どっちへ進めばいいのか判断できなくなってきた。雨の早朝、人の姿もなく尋ねることができない。マップを持たなかったのを悔いる。
道標の東物見岩という名前に覚えがある。とりあえずそっちへ進んでみると、その東物見岩に霊山最高点という表示があった。しかし三角点は見当たらない。さて三角点はどこにあるのか。

とにかく駐車場へ降りなくてはならない。
霊山庵への道標を目にして、これを目標にする。後で調べると三角点は東物見岩の先にあり、気づかずに通り過ぎてしまったらしい。
下山はこの道でいいのか、半ば間違いではないかと案じつつ下ると、今朝方通った日暮岩入口に出てやれやれと安堵。道標完備、こんな観光客向けの山で迷ったりしたら笑い話にもならないところだった。
それにしても迷路のように道の輻輳した山だった。


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