tohoku-079  東北百名山一覧表へ  「山岳巡礼」のトップへ戻る

東北百名山 栂 峰(1541m)
登頂年月日 2007/08/23 天候 曇り 同行者 単独 マイカー利用
駐車場所(5.50)−−−登山口(6.05)−−−蔵王神社(7.40)−−−栂峰(8.30-8.40)−−−蔵王神社(9.05)−−−登山口(10.25)−−−駐車場所(11.40)


2007年8月東北山旅≫・・・日程表
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≪東北百名山≫
山頂の石祠

深夜雨の長野市を出発、中野ICより上信越自動車道へ入り、北陸自動車道、日本海東北自動車道と走って中条ICを出る。
カーナビに誘導されて113号線を小国町方面へと東進、小国町で県道8号線へ入り、さらに走りつづけると『小屋』の標識がある。ここを右折して小屋川沿いの道を進むと小さな小屋集落となる。集落の先でダートの林道に変わる。右手に神社を目にし、さらに左手に堰堤を見て林道の奥へと入って行く。
2ヶ月前の東北山旅で、悪路の林道へ入り新車を傷つけてしまった悪夢を思い起こして、ほどほどのとろで車を止める。

この先林道歩きがどのくらい残っているのか不明だが、そう長くはないだろう。それにしても深夜6時間近いドライブは長かった。

歩きだして見ると登山口までは15分だった。路面はそれほど悪くはなく、ミニバンでも何とか走れたようだ。駐車スペースもある。
駐車場の先に栂峰登山口の道標があり、木橋で沢を対岸へと渡る。杉の大木の根元に石祠が祀られている。昨夜の雨露が残る草覆いの急登にかかる。たちまち下半身はびしょぬれだ。
山頂までの高低差は約900メートル、地図を見ると同じような勾配が長々と延びている。今回の山旅最初の山、気負わずに坦々と足を運ぶ。
草の茂る道を抜けてやれやれと思ったが、再び草に覆われた道となる。刈り払い作業もめったにしないのだろう。栂峰などと聞いても、ピンとくる人は少なく、登山者もあまり多くはないようだ。

いつ尾根に乗ったのか、はっきりとした尾根道を歩いている。道も明瞭で心配ない。上空はうっとうしい雲がかぶさり、樹林の中の道は展望もきかない。

赤肌の大きなアスナロが目だつようになる。さらに高度を上げるとブナやヒメコマツも目だつようになってきて深山の趣が濃くなってきた。クマが怖いので鈴を3つもつけてきた。この音を聞いたらクマも簡単には出てこないだろう。

登山道脇には古びてかろうじて判読できる神武天皇、御室神社などと書かれた木札や石祠などがところどころにある。壊れた祠はただの石ころと間違えそうなものもある。信仰の山としてあがめたのは古い話しかもしれない。
樹林にアオモリトドマツが混じるようになると、高度もかなり上がってきたようだ。
少し勾配が緩んできて小ピークの感じとなったところに、『蔵王神社』の木札がある。ここが地図上の神社記号のある地点かもしれない。山頂まではもう一息だ。

緩い下り勾配に変わってほっと一息、コルを過ぎると最後の登りとなる。急登をひとしきり登ると小さな切り開きとなり、そこが栂峰山頂だった。枯れたトドマツの根元に石祠が2基、『栂峰山大神』の木札がある。休むことなく2時間20分の行程で登りついた山頂にしては、どこか淋し気で殺風景で、感動を呼ぶような雰囲気は感じない。
樹林に囲まれて展望もない。以前は飯森山からのルートもあったというが、その名残か、道はさらに南へつづいてる。それを1〜2分たどってみると小さな池があり、展望が開けて、曇り空の下に一昨年秋に登った飯森山らしい姿も見えた。晴れているともう少し展望が楽しめるのかもしれない。
あるはずの三角点を探してみたが見つからなかった。周囲の笹や潅木の中に隠されているのかもしれない。

東北百名山91座目の登頂に満足し、軽く一休みしてから下山にかかった。下りも休みなく足を運んだが、思ったより時間がかかって2時間を要した。

下山後、明日登る予定の『硯上山』に近い石巻市へと車を向けた。この夜は石巻市河北にある『道の駅上品の郷』で車中泊、道の駅に温泉があるのがありがたかった。


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