tohoku-086 東北百名山一覧表へ 「山岳巡礼」のトップへ戻る
登頂年月日 1996.06.13 | 天候 晴れ | 同行者 単独 | マイカー利用 | |||
登山口(4.40)−−−シャクナゲ洞門(5.20)−−−尾根分岐(5.40-45)−−−社峰(6.4)−−−博士山(6.15-30)−−−社峰−−−尾根分岐(6.55)−−−近洞寺跡(7.05)−−−登山口(8.00) | ||||||
朝4時40分、既に夜は明けています。 博士山登山口の標識から山へ入ります。サワグルミの高木やブナの目立つ樹林を20分も歩くと“最後の水場”の表示があり、その先で鼻のつかるような急登の“道海尾根”に取り付きます。しかしその急登は長くはありません。 登山道は岩まじりの痩せた尾根となり、それを攀じるるとシャクナゲ洞門という巨石の間を通り抜けますが、その名のとおりシャクナゲの群生地です。開花にはまだ間がありましたが、花の時期はさぞかし見ごたえがあることと思います。 洞門を過ぎてひと汗かくと主稜に登りつきます。分岐を示すプレートなどが樹の幹に見えます。サワラでしょうか、巨木が見事です。ここまで高度差700メートルを1時間程で来てしまいました。傾斜が急なだけ効率よく高度を稼げたというわけです。コースはここから主稜を左へと取ります。風が強く、どうやら天気の変わり目を迎えているようですが、すぐに降りだす心配はないでしょう。 梅雨のさなか、2日間雨に降られずに山歩きができるのは幸運なことです。Tシャツ1枚で歩いて来ましたが、風が冷たくて長袖シャツをまとうことにしました。 東側が切れ落ちた主稜を20分ほど行くと“社峰”のピークに到着です。展望はあまり良くありません。コルを挟んだ先に主峰の博士山が見えています。まだかなりの距離がありそうに見えましたが、コルに下ってひと頑張り、20分で博士山の頂きに立つことができました。 一等三角点の山頂には、欠損した三角点標石がセメントで補修されていました。たっぷりと水蒸気を含んだ大気のため、展望はあまりよくありません。それでも 飯豊連峰、磐梯、吾妻、安達太良、小野岳、二岐山、七ケ岳などを何とか確認することができました。 下山は道海尾根コースとの分岐まで戻り、そこからブナの見事な主稜をさらに直進して、近洞寺跡という表示の先で右手へ急降下して行く道を取りました。 風で飛んできたゴミが目に入ってなかなかとれません。瞬きをする度に痛みを感じます。 林道まで下ってから、自動車を止めた駐車場まで来ると、日曜日のためか山菜採りの人々の姿がたくさん目につきました。 目のゴミがとれず、自動車の運転が心配でしたが、2日間で駒止湿原、爼倉山、志津倉山、博士山の4座登頂に満足して帰路につきました。(1996年6月記) |