tohoku-100 東北百名山一覧表へ 「山岳巡礼」のトップへ戻る
登頂年月日 2005.10.17 |
天候 曇り | 単独 | マイカー |
四等三角点 | |||
駐車場(6.15)−−−尾根コースと沢コース分岐(6.50)−−−尾根上(7.20)−−−二ツ箭山三角点(7.30)−−−女体山(7.50)−−−男体山−−−尾根コースと沢コース分岐(8.10)−−−駐車場(8.40) |
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≪福島県山旅−2−≫
駐車場で車中泊、翌朝夜明けと共に出発する。 登山届けのボックスとコース案内のイラストマップが登山者のために備えてある。マップを手にして細い車道を数分進むと修験場の建物がある。林の中のつま先上がりの道が終ると“御神体の滝”が行く手をさえぎる。 (駐車場から先も車は通れるが駐車、Uターンスペースはないので注意) 滝の左手岩場をロープにつかまって登る。左に尾根コースを見送って沢沿いを登って行く。見るからに滑りそうな岩が連続、ちょっとした沢登りという感じだ。 やがて尾根コースと沢コースの分岐となる。とりあえず沢コースを登り、帰りに尾根コースをとることにした。 沢コースの大半は岩の上を歩くことになる。足元に集中してすべりやすい岩の上を伝って行く。道は明瞭で心配はないが、このルートを利用する人は少く、メインは尾根コースなのだろう。 沢を離れると急な登りに変わる。急登30分で尾根上に登り着く。ここで方向感覚が混乱してイラストマップと一致しなくなってしまった。頭の中は磁気嵐の中のコンパスのようだ。トラバース気味の道なりに進むと、右手に踏跡が分かれている。これが二ツ箭山への道と見当をつけたが、頭の中の地図とは逆方向へ進む気がする。とにかくその尾根道の踏跡をたどると三角点の二ツ箭山に行き着くことができた。林に囲まれた尾根道の途中、とてもピークという雰囲気ではない。山頂には屹兎屋山への進路を示す道標が立っていた。 分岐まで引き返す途中に女体山への道標があるが、この方向も頭の中とは逆方向?「オレの頭の中、どうかなってしまったのかなあ」不安になってきた。 逆方向へ進んでいる感じを抱きつつ、道標どおりに歩いてゆくと岩峰の女体山となる。鎖につかまって岩の上へ這い上がる。目の前にはもう一つの岩峰男体山が並んでいる。 二ツ箭山というと一般的にはこの二つの岩峰を指していて、最高点の三角点をわざわざ訪れる人は多くはなさそうだ。展望は開けているが見えるのは丘陵のような低山ばかり、目を引きつける景観とは言えない。 女体山から鎖にすがって下降、男体山の岩峰はパスして下山することにする。依然道は頭の中とは逆の方向へ向かっている。反対側に降りてしまったらどうしよう。予定の尾根コースの下りという確信がほとんどないままに下って行ったが、下りきった沢は尾根コース・沢コースの分岐だった。ここでようやく頭の地図が元に戻ったが、歩いてきたコースを何とか地図に重ねてみようと反芻を繰り返すのだが、どうしても一致させることができなかった。 いったい頭の中はどうなっていたのだろうか。 今回の東北山旅最初の山は、まったくキツネに鼻をつままれたような、いや化かされたような山行であった。 「箭=せん」という字を辞書で引くと、矢を作るためのまっすぐな竹という意味が書いてありました。 空に向かってまっすぐに伸びた岩峰がその竹に似いてるところから付けられた名前でしょう。二ツ箭山をあとにして屹兎屋山登山口へ向かう途中、並び立つ岩峰が目立ちました。 福島県山旅の日程表はこちらです |